徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

扁桃炎になる

一昨日あたりから、どうも両の首のリンパが張っていて、熱を持ち、うなづくにも痛く、振り返るにも痛く、菱川師宣の見返り美人はリンパが健やかだからできたポーズだったのだと、浮世を離れたようなことを考えていた。痛いは痛いのでとにかく病院だと耳鼻科…

毛布を洗う

陽が落ちるのが殊に早い。秋である。窓を開けていると乾いた風が部屋を抜けていく。1Kだが、窓が二つある部屋に住んで本当によかったと思う。角部屋。清々しいものだ。とはいえ、窓の向きが北と西のため、日の光には一切恵まれない。西陽だけがいやに強い。…

アンドレイ・アドリアノフ

今、カムチャッカ半島周辺の海洋状況が悪い。 www.jiji.com 原因不明の海洋生物大量死が発生している。周辺海域の水棲生物のうち90%程度の生物が息絶えているなどという話もあるようである。未曾有の大量死だ。海水浴客の体調不良も合わせて起きているとのこ…

小火を起こす

一昨日の朝である。 朝食に茹で卵を食べることが多い。ある程度茹でる時間は必要となるが、放っておいたら出来上がる優秀さに惹かれ頻繁に食す。茹で卵にトーストにヨーグルトが最近の朝食だ。フライパンで焼いたりかき混ぜたり、面倒なことは一切必要のない…

おじさんスペクトラム

28歳になって久しい。日本の平均年齢からしても、偏差からしても、僕は若い。発展途上の諸国に行けばそこそこの数分布している年代だろうが、先進国かつ世界一の長寿大国日本の手にかかっては、28歳なぞペーペーもいいとこである。 ペーペーなのだが、社会に…

着地をしない話

書かないをしていた。 これは意図的に書かなかった訳ではなく、水が低きに流れるように、風が気圧の低い方から高い方に流れるように、ただ自然に身を任せて生きているとこうなっていったという、なんとも情けない話である。ただ一方で、情けなさを感じる道理…

銭湯と番台のテレビ

夏が盛りつつある。ジージーと至る所で音がする。音の方向をよくよく見ると木にしがみついて懸命に翅を震わせる蝉だ。1週間の命だとか、実は1ヶ月くらい生きるとか、いろいろ言われるが、どちらにせよ短命な蝉が夏の始まりを告げる。 観測史上稀に見る気象状…

緊急事態宣言を待ち望むやのようなヤフーコメントについて

夕方、意味深に「250、、、」とかって呟くだけで、「あ、東京都の感染者数だ!」と合点がいってしまうような荒んだ世の中になりました。2020年7月の首都圏です。 緊急事態宣言が明け、経済と防疫の両立に舵を切った我が国日本。千代に八千代に細石が云々と曰…

ライザップゴルフ 高橋克典さんは特別な事例です

結果にコミット。 一昔前のルー語のような響きを持ったこの言葉は、M&Aを繰り返しながら数年前よりお茶の間に忍び寄り、経営不振と言われどCMは打ちまくる積極攻勢に打って出ている企業、そう、ご存知、RIZAPグループのキャッチフレーズのようなものである…

ちあきなおみ「喝采」

僕がギターを弾き始めたのは父が買ったエレアコが自宅にあったからである。ピアノしか知らない僕は友人の勧めでたまたま自宅にあったギターを手にとった。中学二年生の時分。人生の行末を決める、運命の出会いであった。僕が手にとった、父のエレアコは、200…

社会で戦っていくために、「考える」こと

怒涛であった。確実に昨日までは怒涛の毎日であり、おそらく明日からも変わりなく怒涛の毎日が続いている。火を見るよりも明らかな事実だ。同じような日は1日として存在せず、刻々と変化する状況に対してどう対応するか、考えて考えて方針を出して伝え、棄却…

高校総体の中止について

想定がついた結末ではある。 昨日、北海道新聞の記事が親から写真で送られてきた。 高校総体、いわゆるインターハイの中止を受け、道高体連はそれに付随する全道予選の中止、各支部予選の中止を決定し、代替大会も開催されないという。 青少年が、その親御が…

マッサージ系のAVについて

保健体育の授業の中では高らかにヒトの3大欲求として掲げられる性欲である。人間社会においては秘められたものとして存在しており、誰もが、性欲なんかどこかに置いてきました!みたいな顔をして電車やらに乗って日々を過ごす。しかし、確実にそれは存在し…

ここ10日ほどのこと

ここ10日ほどの話をする。 僕は連休をとっていた。当初は5日間の連休予定であったが、組織都合によりハンドルが切り返され、遂に11日間の連休となった。これは僕が消化しなければいけない休みを取得すると意味では大変有意義なものであった。が、一方、僕が…

三崎亜記「となり町戦争」〜新型コロナウイルスの静かな足音に思う〜

志村けんが死んだ。 新型コロナウイルスにて引き起こされた肺炎が直接の死因だという。志村けんの死によって、ウイルスに対する日本人の意識が変わったと方々で言われている。確かにその通りだと思う。イタリア人の罹患者と死者数が昇竜の如く増加していくこ…

Cから見たGとDから見たGの関係

こんばんは。 ウイルスが人から人へプレシャスなギフトとしてカジュアルな感じで受け渡されている世界的ディストピアを尻目に快晴の東京であり、当方も本日一日全く何も予定がない貴重なホリデーではあったのですが、食っては寝て、楽器弾いては寝て、映画見…

「要は」おじさん、「結論からいうと」おにいさん

要はさ、要するにさ。ある程度職務上の力をお持ちの大先輩方と話していると、会話の中で幾度も登場する接続語である。川崎の河川敷とかでフリースタイルラップやってるお兄ちゃんたちもそこそこヨウヨウ言っているが、まぁ、いいとこ勝負である。要、なのだ…

経済は止まれど、血液は止まらない

世は大変なことになっている。泣く子も黙る新型コロナウイルス。自粛に次ぐ自粛。人を集めるな、人と交わるな、会社に来るな、すぐ帰れ。関白宣言を歌い上げた頃のさだまさしを彷彿とさせる戒厳令が政府より敷かれ、諸企業は素直に従い、ものの見事に日本経…

「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」を観てきます。

昭和の終わりから平成の頭にかけて生まれた世代を、世の中ではゆとり世代という。個性と自由を掲げて伸び伸び育ったが、そもそもの方針の是非をいまだに問い直し続けられている。ゆとりだから、ゆとりなので。血液型よりも確かで、同じくらい自分たちではど…

人生の視野

社会に出て五年もすると、人生の視界がだんだんと固定されていく感覚を覚える。それこそ、この間マッチングアプリへの思いを綴ったが、あのアプリで横並びに確認できる異性たちの休日の過ごし方は、これぞ金太郎飴といえるような代物ばかりである。Amazonプ…

ブルガリアヨーグルト

ほとんど毎朝、ヨーグルトを食べている。これは今に始まったことではなく、かれこれ四半世紀を超えて歩んできた人生の中での、「ほとんど」だ。ヨーグルトの中に何を入れるかは時によりけりだが、何かを入れるものはヨーグルト意外にありえない。おかげさま…

音姫について

以前、事務棟のビルのトイレに工事が入った。トイレの新しさや美観が建物の価値に与える影響は大きい。特別古くもないが、綺麗でもないトイレだったので、手をつけたのだろう。必要投資だ。 事務棟の地下には飲食店が入居している。時間がない際にはそこで食…

マッチングアプリという深みについて

何年か前から男女の出会い方として有力なものとなってきている、マッチングアプリである。出会いを求めた男女が、いい感じに加工してキメた画像を掲載、映え映えな食事の画像も掲載、旅行先でとった絶景も掲載、趣味や趣向を並べ立て、気の合う方、ご連絡お…

恩師の定年退職に寄せて

恩師が定年退職になる。この三月で、教鞭を置く。教師と生徒でもあり、師匠と弟子でもあった。高校3年間の学年主任が、高校3年間の部活の顧問。学業も部活も、文武のどちらの道でも手を引いてもらい、二人三脚のように走った高校生活だった。とはいえ、人と…

コートを失くす

しっかり者と最後に呼ばれたのはいつだったろうか。小学生の頃、僕は人より身体が大きかったがために、しっかり者と評されたことがある。しかし、しっかり者とは性格を形容する語であり、ガタイの良さを形容する言葉ではない。小学生教師は僕の本質を全く理…

「パラサイト 半地下の家族」感想〜必死に生きた先の喜劇と悲劇〜

めちゃめちゃ話題になっている映画を観てきました。 www.parasite-mv.jp パルムドールを獲得して、いよいよオスカーを手中に収めるのか、どうなのか。。。アジアの映画としては快進撃とのことだ。映画界隈に詳しくないが、すごいことらしい。 監督はポン・ジ…

今年の抱負

高校時代の同級生たちと飲んだ。随分と親しくしている気がするけど、よくよく考えたら高校3年の時1年間だけ同じクラスだっただけの付き合いだった。縁やらゆかりやらはわからないものですね。 年2回は会っているような仲良しもいれば、ゆっくり話すのは久し…

線路と障害物

朝、電車に乗って出勤する。改札口の都合上、僕が乗るのは先頭車両だ。世に言う出勤ラッシュから少し遅れた時間が出勤時間であることと、下りの電車で出勤するため、比較的座って出勤ができる。車両のなかでどこに座るかは日によりけりだが、もし一番前の席…

津久井やまゆり園の事件について

初公判が開かれる。 2016年、福祉施設やまゆり園に入園している重度の知的障害者を19人無差別に殺害した犯人は、意思疎通ができないような役に立たない人間はいない方がいい、コストがかかるだけだとの思想のもとでことを起こしたという。重大な事件が起こっ…

受動的な区切りとして

今年も終わる。27度目の年末。東京にきてから9度目、社会人になってからは5度目の年末となる。トータルにしても、自らの状況ごとの回数にしても、そこそこな数をこなしてきている。明日になれば、世の中に来年の抱負が渦巻く。今年のやり残しなのか、全く趣…