徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

液晶に向かい何を思うか若人よ。

近頃私たちはいい感じ。

ベストではないけど悪くない感じ、いい感じ。

パフィーのお二人が歌っている。音楽が流れるちょっとハイテクな耳栓をしながら液晶に向かっているここ最近。能天気にだるんだるんなダンスをしているのを頭の端っこに浮かべながら気がついたらパソコンについている富士通のロゴをひたすら目で追っている。

これのJとIの上のぐるぐるをひたすら目で追っている。
 
そう、卒業論文っていうとんでもマウンテンが今この目の前に。そびえたっているよ。SASUKEの山田克己の気持ちがわかる。そり立つ壁ってこんな感じな絶望感を感じるんだろうな。小学校のころやってみたくて仕方なかったSASUKEも、具現化してない擬似そり立つ壁を前にしている今となってはやりたくもなんともない。あんな握力魔人にしかクリアできないアトラクションなんてごめんだ。
山登りとか上り坂とかって概してつらいのに、何で調子がいいことを上り調子なんていうんだよ。絶賛上り中だけどぜんぜん上り調子じゃないよ。季節の変わり目症候群をばっちり患って、もう目の前に歌わなきゃならない大イベントが待っているというのに喉くたばってるし。イヤホンあってなくて耳痛いし。それでも登らなならんからやるんですけどね。ええ、やるんです。下り坂すいすいを夢見て、やるんです。
 
こんなくそ文章ならほぼ思考停止やっほーで書けるのにだ。なぜに論文は筆が進まない。調査したし、結果出したし、後は書くだけ!るんるん!みたいな四日くらい前の自分をめちゃくちゃに戒めてやりたい。キーボード叩けばいいってわけじゃないんだぞと。教えてやりたい。
 
デスクトップの下、タスクバーにはワードが爛々とおはしまする。ひとたびクリックしたら現実がやってくる。たかだか5センチくらいのUSBに詰め込まれた、水かけたら即昇天のメモリにこれほどまでに頭を悩ませられる人間は天才だ。圧倒的に人間が有利なはずなのになぜかデータとメモリとテラバイトに遊ばれている。野生の熊が人に狩られるときってこんな感じなんだろうな。力ではぜってー負けねーのにあいつら銃使ってきやがったわーって。
今USBに水鉄砲の銃口を向けて発射したところでUSBは昇天するけど同じタイミングで自分も昇天待ったなしだ。結局は向き合わねばならんわけだ。鬱々とした卒論のバイアスに。USBに。
 
いいかんじー