徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

地震があったみたいだけど

わが愛すべきアパートは地震関係なしに揺れる。ポルターガイストとかじゃないよ。そういうんじゃない。

階段の上り下り、隣の部屋の足音、ドアの開け閉め。揺れっていうものにすごく敏感でナイーブな建物がうちのアパート。

台風の日なんか風でアパートが揺れる。そんじょそこらの地震なんか比にならんレベルでぐらぐらする。まるで乳歯。まるで歯槽膿漏。こんなんで間違って首都直下型とかがやってきた日にはひとたまりもないぜ。何しろ阪神淡路以前のゆるゆる建築法の下で立てられたレガシーだからね。瓦礫待ったなし。

あと、困るのが窓。窓、どう考えても閉めてるのにそよそよ優雅にカーテンが揺れる。乃木坂46よろしくそよ風とあなたと私だ。そんなあなたはどこにもいないのだけれどね。

 

それにしてもいつか来るいつか来るといわれている首都直下はなかなか来ない。絶対いつか来るって言われているのに、いつ来るかわからないのはちょっとタチが悪すぎないかいアースクエイク。こちらとしたら疑似死刑囚を毎日味わっているみたいなもんだ。不謹慎か。毎日のようにグラウンドに通っていたころは、何があってもここにいれば大丈夫っていう妙な安心感があった。地震でもなんでもどんと来いと。逃げ場だらけだぞと。

けど今はもうそういう安心を感じることはない。地下鉄なんて地震起こったらワンパン必死だろう。それでも乗らなきゃ動けないから乗るんだよね。安全を生贄に移動を召還してる。六つ星モンスターかと。移動の代価はでかい。

やがて来る危険のその時をせめて自分は安全なところで過ごしたいって思うこの気持ちは浅はかなのだろうかな。誰かが必ずはずれくじみたいな場所でその時を迎えるんだろうけど、それが自分じゃないことを祈るのは浅はかなんだろうか。どこでどうなってもいいように全員が全員準備しとけば、こんな情けない気持ちになることもないんだろうか。わからんなぁ。

 

もう最近眠くてしょうがないわ。寝坊できるスキルを誰か私に恵んでください。朝8時にどうしても起きてしまうこの謎の性分を、もらってください。

 

長野のみなさんお大事に。

我々も気を引き締めて毎日を送ることにします。