徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

寒い

寒いわ東京。

冬の雨の残酷さったらないだろうよ。どうせなら雪降ってくれた方がどれだけいいか。濡れないで済むというのはどれだけありがたいことか。

濡れたものが渇いていくときに気化熱が生じるのは中学生でも知っている。あえてぎりぎり雪にならないくらいの温度での雨は気化熱のるつぼだ。熱を奪いに来てる。デービーネッツファイトだ。

だったら雪の方がいい。奴らは乾燥してる。自ら熱を奪おうなんてことはしない。マフラーとかに乗っかってそのまま鎮座していてくれる。その分気温は寒いがよ。

 

雪が乾燥してるというか、さらさらっていう感覚はこっちの人にはないんだろうな。大体がべた雪だもんね。

北海道民ないしは北国民はべた雪さら雪で雪の質を分ける。冬の始まりと終わり、春に降る雪はべた雪という。かまくらとかが作れるやつ。雪合戦とかに適してるやつ。ふんだんに水分を含んでいるからいくらでも固まるし、いくらでもくっついてくる。あの名作、塊魂はここからアイディアを得たに違いない。うん、間違いない。

冬が本格化した時の雪はべたつかない。極めてさらさら。いわゆるパウダースノーである。あの名作、アナと雪の女王で、れりごーれりごーしながら女王さんが歩いている尾根に積もる雪はさら雪だ。足跡ついても速攻消えていく、雪の砂漠である。こうなってしまうともう雪玉もかまくらも作れない。何しろ砂だ。寄ってこないし固まらない。何の面白味もない雪になってしまう。

ただ、さら雪はなんだろう、冷たくない。中途半端に水分を蓄えた、生かさず殺さずのべた雪が一番冷たい。やはり気化熱、恐ろしい。

東京出てきてさ、真冬に雨が降るってことを学んでさ、これもまた寒いなって、勉強になった。やっぱ常6月ex梅雨みたいな島とかに住んでたいな。地球温暖化後の北海道がそんなぬくぬく気候になんじゃないかみたいな話もあるけど、期待なんかしてないさ。寒くない北海道なんて北海道じゃないさ。

なにが言いたいかと言うと、雨が止んで良かったです。