今日、多摩川沿いにしばらくいた。途中から果てしなくボーっとしてた。太陽が沈んでいくのを目視で確認できるほどにボーっとしていた。
ボーっとするのはどうやら大事らしい。
心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣 (幻冬舎文庫)
- 作者: 長谷部誠
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2014/01/29
- メディア: 文庫
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日本代表のキャプテン誠がいうんだから間違いない。
小っちゃいころからボーっとするのがというか、考えをどっかにぶっ飛ばすのが好きで、よくやる。
延々と手前のものと遠くのものに焦点をずらすゲームをしながら、物事を考えるという高等技術を習得するに至ったのも小さなころからの努力によるところが大きい。
頭をぶっ飛ばす先は色々だ。軽く時間も場所も越えて行ってくれるからありがたい。しかし趣向というものがある。人ですもの。どうやら自分の興味関心は古代文明と宇宙と深海に向いていたらしい。生後間もなくから。齢9か月ごろに訪れた水族館で、チョウチンアンコウと壮絶なにらめっこを繰り広げた話は、北見市界隈で知らない人はいない。
今日は宇宙の事を気がついたら考えていた。
小学1年の頃からしばらくは天文学者になりたかった。それまでウルトラマン、サッカー選手、自衛隊と変遷してきた将来の夢だったが、7歳にして初めて知的活動を将来したいと考えたらしい。サッカー選手と自衛隊の間に何があったかはよくわからない。
それにしても宇宙である。
よく発達している教育カリキュラムや学研とかの教材のおかげで、大体の人がなんとなく星が回ってることや宇宙に浮いていることは納得済みのはずだ。
無重力なので浮きます。太陽の引力に引っ張られて地球は太陽の周りを回っています。そんな惑星がいくつかあって、太陽系を形成しています。
あらかた常識問題だ。ミリオネアの賞金1万円レベルのクイズだ。
この時点でもどう考えたっておかしいだろって思う。無重力だからってそんな浮遊の安売りをしていいのかと。とんでもなくドデカくて重い球が浮かんでしまっていいのかと。
しかしどうやら物理学の精鋭たちがこのあたりの謎は解き明かしてくれているらしい。理解できるかは別として。
これまでの歴史上、法外の天才が幾度となく現れているのにもかかわらず、誰も解き明かすことのなかった問題が、宇宙の始まりである。
世ではビッグバンが起こって宇宙が誕生したというのが定説になっている。21世紀こども百科にもそうやって書いてあった。
ビッグバンが有力視されていることは事実で、その痕跡らしきものも何百億光年先の宇宙から確認されてはいるらしい。しかしビッグバンですらまだまだ推測の域を出ない話だ。まだ一つの説でしかない。つまりま宇宙のはじまりかたについては誰も根拠を持った説明がされていないのだ。
そもそもさ、宇宙のはじまる前に何もなかったっていうのが理解に苦しむ。
百歩譲って無重力の浮遊大バーゲンセールは許そう。浮いちゃってるものは仕方ない。回っちゃってるものも仕方ない。
だけど無から有ができるのはいかんでしょ。
瞬きしたら部屋がロンドンにワープしてました。くらいの不自然さだ。いやむしろワープの方がありえるだろう。ロンドンも存在するし、部屋も存在するんだから、あとは何らかの方法で移植すればいいだけだ。
けど無から有は。いやそれは。
宇宙の前にも何かあったはずだ。じゃなきゃ不自然すぎる。
この間ジーンワルツって本を読んで、生殖医療についての知識を少しかじった。
それで思ったのだけれど 、宇宙も何かの生殖なんじゃないかと。
突然変異って言葉がある。遺伝子レベルの齟齬だ。色着くはずのところが真っ白になっちゃう変異とかが有名だ。
ビッグバンも無の突然変異で起こったとされる。
突然変異。ほほう。
宇宙の前も何かの物質で満たされていたとしよう。無じゃない。それらの物質は生物とかが増えたり減ったりするような運動をしていた。形を持っていたか、実際に動いていたかは別としてだ。
それまで規則的な増減運動をしていた何かが、ある時突然変異を起こしたと。それが、色が白くなっちゃうような可愛いものじゃなくて、宇宙を作り上げるほどの巨大なものだったと。
エネルギー保存の法則とかからしてそんな巨大な変異は起こらないのかもしれないけれど、無から突然始まるよりはあり得るんじゃないのか。
これはあるだろ!
と自分の中で合点がいった気がしたときにはもう、目視していたはずの太陽は沈んでいた。