メリークリスマス。
何年か前の今日にハッピーなメッセージソングを作った。クリスマスみたいな日がずっと続いたら世界平和になるのになーって歌だ。
その曲は、自分を中心とした劇的に小さな同心円状のコミュニティから根強い人気を得ることができ、高校時代を代表する曲となった。
改めて、今日という日を迎えて。
よーし、久しぶりにクリスマスの歌なんて作ってやるか!と前向きなパッションに突き動かされた。
数年前の段階で既に平和を歌ってしまっているのである。数年の歴史が積もった今となっては平和どころか、もっととんでもないメッセージが込められたプレシャスでスペシャルなクリスマスソングが自分の中から出てくるのではないかと期待した。
本日の作曲はキーワード先行作曲にしよう。メリークリスマス。そうだな、メリーだな。
短絡的な考えのもと、メリーという単語に色とりどりの節をつける。
はまったメロディーとリズムから前後をどんどん膨らませていく。お決まりの作曲方法である。
その結果、出来たのがこいつだ。
様々なテクニックが追い付いていないのはあしからず。
高校時代にはメリークリスマスという単語から世界の平和を抽出した頭と指は、数年後、メリーから情けない男の生暖かいストーキングソングを抜き出した。
おそらくはローストチキンからサビが始まる世界唯一の曲だろう。
数年経った結果、世の中を考える余裕がなくなったらしい。
作っているときは向こう見ず猪突猛進で作曲するため、完成しないことには曲の全体像が把握できない。振り返りながら休み休みやってたら恥ずかしくなって仕方ないからやらないのだけれども。
しかしまぁ、それはなかなか爽やかなメロディーによくこの歌詞が載ってくれたものだと思う。勢いって素敵。
どこかの誰かの寂しいクリスマスのお供になることができれば幸いに思います。