徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

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言い回しと喩と文化と

1ミリも面白くない

とかっていう表現は最近よく聞くんじゃないか。少なくとも自分はよくする。ほんとにこれっぽっちも面白くない時には、1ミリがミクロンになり、ピコになる。単位で何とかこの面白くなさを伝えようとする。

本来面白さなんて測れたものじゃないものに、1ミリって単位をあてがうことで、言い回しの面白さと、その面白くなさをドドーンと強調している。

 

1ミリも面白くないが通用するのであればだ。

東京ドーム3つ分の面白さ

これも通用するはずだ。相当面白い。何しろ東京ドーム3つ。日本人には極めてわかりやすい比喩だろう。

 

この、聞いた大半のひとが、あぁー!ってなる言い回しを探すのが好きだ。それも可能な限り手あかのついていないやつで。

日常会話で的確な比喩系言い回しが決まると皆さん笑ってくださる。嬉しい。何よりそういう言葉をブレンドできた自分が嬉しい。

 

しかしまぁ伝わらないことも多い。

ドラゴンレーダー無しでドラゴンボール探すくらいに難しい

なんてことを言ったって、ソンゴクウって誰ですかって人にはそれこそ1ミリも伝わらない。そして場は、あー伝わらなかったかぁー。って何とも言えない空気になる。相手にそういう思いをさせていることも多いだろう。

 

慣用句いじりも同じだ。

昨日の記事から引っ張ってくると、

飛んで火に入ってみたら悪くないことが多い虫

飛んで火にいる夏の虫のパロディだけど、もちろん飛んで火にいるを知らない人には何言ってんのこいつである。

 

 

結局のところ、誰かにとって面白い人、面白い言い回しをする人っていうのは、その文化圏の人でしかない。 外国の人に東京ドームの喩えをしたってわからないし、フィートがメインの人にミリの話をしたってリアリティはないでしょう。日本人がアメリカンジョークに対してちょっと考えないと意味を汲み取れないのもそう。文化圏が異なるのである。


こうしてみると、万人受けがいかに難しいかを感じられる。平易な例えならみんなわかるけど使い古されているから、もう真新しさを感じない。

「誰もがわかる」と「わからない人が多くなる」の瀬戸際が最も万人受けするラインなのだろうが、そんなニッチな言い方なんて出来たもんじゃない。


ただ、日本語いじくるの大好き系男子としては、万人受けの境地を目指し続けたい所存である。

最大の目標だってなんか良い言い回しずっと探してみたけどみっからないから諦めた。