徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

ベンチャースピリットに対するあれこれ

大学生の中で起業熱が高まっている。自分の身の回りでも、ベンチャースピリットに突き動かされて、社会の荒波を突っ切ろうとしている人が何人もいる。

僕自身はそこまでやったったろう精神が強い方ではないらしく、ホリエモンやらが説く今後の仕事の観念などに共感する部分は少ない。世の中そんな甘くないって、世の中にでてもいないのにぶうぶう言ってるBUMPできない OF CHICKENである。成功してる人の会社しか見えない世界で、感覚が麻痺してしまう部分もあるけど、その成功の下にはたくさんの夢の残骸が散らばってるのは間違いない。売れないバンドマンが溢れかえってるのと一緒である。

上手い話は絶対にないし、世の中はそう簡単に甘い蜜を吸わせてはくれないから、危ない橋を渡るのは止したい。これがこれまで生きてきた中で培われた、培われてしまった価値観だ。

国内旅行の最後に、滋賀にある曽祖父の生家を訪ねた。曽祖父が北海道やら樺太やらでビックビジネスを企てようと滋賀を出て、北見で成功したという話を聞いた。果たして曽祖父は当時どれだけの勝算があったのだろうか。相当の勉強家だったことと、商売は先の読める人間がすることだって常々言っていたらしいことは間違いないため、無謀な挑戦でなかったことは確かだ。

曽祖父が今若者だったらどうしていただろうかと考える。

これからの時代の先を読んで、ITないしはそれに準ずる何かを学んだだろうか。それで新しい事業を起こしたろうか。どうもそんな気がしてならない。

今はなんの知識もないから、BUMPできないだけなのかもしれない。BUMPするだけの知識を自ら取りにいってからグズグズ言うべきなんだろうかなぁ。

だからってこれから起業に舵切るとかはないけど、せめて、そちら側の知識を得た上で、違うなと言いたい。