徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

初心所信表明演説

終わりよければすべてよしなんていうが、終わりが見えない旅路に出ようというのに終わりのことを考えるなんて野暮なことはしたくない。じゃあどうする。始まりでしょう。初心忘れるべからずなんて言葉もある。スタートが大切なんだ。

安定の曇天。ここから天気は下っていくらしい。今日はいい天気ですね。こんな会話から無限の会話の宇宙に漕ぎ出せる日本人は、天気に物事を左右されやすい。「雨男なんですよ…」「晴れ女なのよー」こんな男女が存在するのは日本ぐらいなんじゃないか。遥かサハラを主に生きる男の人や女の人なんてもれなく晴れ男と晴れ女だ。あぁうらやましい。何するのにも晴れているなんて。ハッピーに違いない。

つまりはね、天気なんて関係ないんです。ちょっと濡れるか、ちょっと乾いているか、気圧が低くて関節がしくしく痛んじゃうか。そんくらいのもんだ。特別一喜一憂することでもない。

陸上やっててすごく思う。記録出るときとか、勝負に勝てるときは、外的な要因がどんな状態でもでるし勝てる。気温が零度近いなんてアホコンディションでない限り、外の要因よりも自分の問題の方がよほど大きい。だからいちいち天気だ靴下は左から履くだ、そんな些末なことで心をうろちょろさせている場合じゃないんだ。

 

世の中では新年度に突入して、誰もが一つ学年が上がり、先輩になる。先輩を一応に極めると、また最弱の後輩になる。不断の先輩後輩追っかけっこのスタート地点が今日だ。昨日までの後輩と同期しかいなかった世界はもうない。でも、これからまた創れる。結局それは自分の努力と態度次第だってことを、この数週間いや数日間で学んだ。この終わりから学んだ初心を忘れちゃならないぞ。絶対に忘れない。桜が何度同じ景色を作り出そうと、新宿の景色がどれだけ変化していこうと、忘れない。

初心の所信を表明する次第です。