徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

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なごり寒

寒い。半端じゃない。全だ。ひたすらに全。全寒。つい先日まで春のポカポカ陽気の下でお花見していたことが全く信じられない。あの日差しはどこへ行ったんだ。
寒の戻り、三寒四温。春先の気温は安定しないですよな格言はたくさんあるものの、ここまで振り切らなくてもいいのではないか。やらなくていい方向にやる気出しすぎだ。全く。困っちゃうぜ。
東京で見る雪はこれが最後ねと
淋しそうに君は呟く
なごり雪は降る時を知り
ふざけ過ぎた季節の後で
いま春が来て君は綺麗になった
去年よりずっと綺麗になった
春の寒さをこうまでも切なく歌った正やんは、今日の寒さまでも素敵に歌い上げてくれるのだろうか。雪にもならない、いたずらに寒いだけの雨のことを、どうやって美しく歌うのだろうか。暦の上では今も間違いなく春だが、こうも寒いと春であることを認められなくなる。全く春だと思えない。雪がちらつくような寒さの中でも春が来て君は綺麗になったと春を認め、更に君を想うまでの心の余裕を見せる主人公は何者なんだ。それが恋の成せる業だというのなら、今日の寒さを凌ぐだけのためだけでも恋をしてやろうと思う。春が来る前に知り合いになっていた女性と今不意に出会って、綺麗になったねと言えば恋が始まるだろうか。
思えばなごり雪は別れの歌だった。ダメだ。発展しない。

明日はほんの気持ちだけ暖かくなるらしい。どうか明日と言わず、インスタントな恋に安易にすがる前に、今すぐにでも暖かくなって欲しい。誰も得しないから。インスタントな恋も、寒さも。

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