徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

音楽は魔法じゃないらしいけどそれなりの力はある

昨日は寒さがなごっている中で友人のライブを観に行ってきた。一番最初にやったライブで共演した人の企画。方々に駆け回って出演者を集めたんだからもう這ってでも来てくださいお願いします的な要請を受けたために、ひと肌ふた肌脱いで、新しい知識で淀んだからだに鞭打って行ってきた。

ここ最近でこそライブハウスにちょくちょくと出演してたけど、客としていくことなんてまぁ少なかった。日食と大して頻度だったら変わらないんじゃないか。

なんでしょうね、非常に精神衛生上いい効果をもたらしてくれる場所なんですね、ライブハウス。企画自体すっごくハッピーでパッパラパーでハートフルなものだったお陰のところが大きいけども、それを抜きにしても好きに音楽に合わせて頭と腕とかをぶんぶんするのはとっても楽しいわけだ。

ちっちゃなころから音楽とぐちゃぐちゃに踊るのが好きだった気がする。残っている中でもだいぶ原初の記憶で、教育テレビから流れる童謡に合わせて壁を乱打した結果親指からまずまずの出血をしたというものがある。ぶっ飛んだガキだ。楽しんだ末の自傷。イケナイ薬と同じ末路を辿っている。

ともあれDNAレベルで好きらしいことをはた目を気にしないで、教育テレビとは比べ物にならない音量でできること自体とんでもないユートピアだ。人間の都合のいい所として、心から好きなこととか心から辛いことをしている時は他のことを忘れてしまえる。以前はこれが陸上だった。二度目は遠慮したいくらいのドロドロゲロゲロの練習をやっている間、世の中のどんな憂鬱も忘れられた。なにしろ目の前のそれがきつくて辛くてそれはもう頭に他の余裕がないわけだ。ライブハウスのハッピーも同じ効果があるらしい。全く違うベクトルだけど、世を一瞬投げ捨てられる感覚は似ている。むしろきつくないだけありがたい。

最近は運動もしないでいたから、日々のストレスにもならないようなちっちゃな諸々が溜まり溜まっていくだけだった。それも知らない間に。昨日ぶんぶんしてきて、勢いで夜更かしして早起きの朝が割とすっきりだったのが、逆説的に溜まっていた何かを物語っている。度々行こうかな。知り合いできると行きやすいし。またいつか時間が出来たら出演もしたいものです。実際、どころじゃない覚えなきゃいけないことがたくさんある中でいかに曲を作り、いかに歌っていくか。やれるだけやってみたいと思う次第です。