徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

アゴンディション

顎の痛みの正体は間違いなく歯ぎしりだった。今朝確信した。

歯ぎしりの気があるのはわかっていたんだがしかし、顎をダメにするまでのことだとは思っていなかった。なにしろ一日の始まり、爽やかな朝。ここが顎の痛みのピークなのである。痛いなんてもんじゃない。左頬が取れたんじゃないかと思う。触って存在を確認して、あ、今日も顎ついてたって安心する。

朝ごはんなんてもう大変だ。食べないわけにもいかないけれども食べると痛い。主食のコーンフレークないしオールブランないしフルーツグラノーラがここまで顎を削りに来るものだとは思わなんだ。なんならバナナすら痛い。咀嚼がほぼいらない究極のソフトフルーツであるバナナさえ痛いのだ。もはやなんだって痛い。

日が登るごとに、活動が活発になるほどに左頬の痛みは気にならなくなる。昼飯時にちょっと痛んで、また忘れて、晩飯でまた思い出し、うつ伏せに居心地の悪さを感じながら朝起きたらまた顎の所在を確かめる日々。


なんとかしたい。


諸サイトを調べてみた。どうしたら睡眠時の歯ぎしりが良くなるか。

手っ取り早いのは薬物らしい。そんなものはない。パブロンと太田胃散しかない。却下。

マウスピースも良いという。僕はボクサーでもなければラグビー選手でもありません。持ってない。却下。

直接効くのはそれくらいらしい。そもそもメカニズムがはっきりわかってないというミラクル現象だからして、民間療法も発達していないようだ。

親切にもストレスを貯めないのが何より大切ですなんていうアドバイスも賜ったが、まぁそうでしょうねと。平たいアドバイス過ぎて平たい感想しかでてこない。ストレスは万病の元ですものね。


思えばあのナイトメアも絶賛歯ぎしり中だったのかと思うと恐ろしい。あの夢展開で歯ぎしらないはずがない。


そういうわけで、本気で歯ぎしり治療に乗り出そうと思う。まずは民間療法から試す。まくらを高くしない方がいいというアドバイスもあったので、今宵はそれに習って、ノーまくら睡眠を敢行したい。明日の顎のコンディション、つまりはアゴンディションが果たしてどうか。検証されたし。