徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

アクネ菌の暴力

365日のうちの360日以上は、一日の中のどこかでは必ず顔を洗っている。体調不良などの事故で数日ぬけるが、ほぼ毎日だ。しかし、ニキビはできる。気がつけば何気無くそいつは隆起していて、何食わぬ顔で痒みと痛みをじわじわ与える。

メインは顔だ。圧倒的顔率。常に本土決戦。次いで、まぁ体のそこかしこにできる。お尻のほっぺたにできた日には座れなくて泣ける。座しているとき、気持ち悪い動きをし続ける羽目になる。脇の下なんかも凄い。擦れ方が半端ない。


一大戦地の顔の中でも、激戦の度合いに偏りがある。ニキビ未上陸地帯もあれば、ニキビに駆逐されかけているクレーター一歩手前地点も存在する。

時期によって変わるが、ここ3ヶ月くらい、断続的に顎のラインにニキビがいる。父イチオシのニキビ特効薬オロナインを塗り込んでも、ニキビの勢いは留まることを知らない。いく度となく噴火を繰り返し、膿がで切らずに再びニキビ化するという悪循環が3ヶ月。泣きたい。

顎関節症といい、顎が内部から外部からボコボコにされてしまっている。

去年はこめかみが酷かった。右のこめかみ。小噴火を幾度となく繰り返したものの、どこから湧いて来るのかアクネ菌がこめかみに留まり続け、睡眠時に大噴火を起こして枕カバーを血の海にする事件を起こした。目元の輪郭が変わるほどの大ニキビだったから、潰れてしぼんでくれたのはありがたかったが、お約束のクレーターが残った。


何しろ顎のあたりが気になって仕方ない。ふとしたときに触ってしまう。腫れ物に触るようなんて慣用句があるが、腫れ物にはなぜか率先して触ってしまう。そんなデリケートな扱いなんてできない。腫れ物に触るようにいじり倒して肥大化したニキビは、もはや潰すにも余るほどに膨れ上がる。手塩にかけて育てたそいつにどこまでも悩まされるのだ。


人間のシンボルでもある、顔。それを彩る吹き出物。率先して人体の一等地に進出するあたり、独特の性格の悪さを感じてならない。美容意識低い系男子だからガサツに潰しちゃうけど、ちょっとでも肌とかに気がある少年だったら大変だったろうと思う。


どこもかしこもニキビがなくなる安息の日は、きっとこない。