徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

トレインスリーパー

さっきまでヘッドバンキングバリバリかますくらいに大爆睡していた人が、降りる駅だときちんと気がついて降りて行く。たまたま起きたところがその駅だったのか、狙って起きたのか。これができる人は尊敬してしまう。

未だかつて、電車の中で寝過ごして行き過ぎた経験がない。一度寝たらきっと起きない気がするから、なんとかかんとか起きて駅までたどり着く。記憶なくすほどに酔っ払っても、やんごとなく駅や家で気がつくから、寝過ごしてはいないようである。一度、一駅過ごしたことがあるが、それは車内でデジモンを必死に育成していたからで、睡眠ではないのでノーカウントである。


最近ものすごく寝不足だった。若干ずつ解消されつつあるが、まだ瞼は重い。

通勤時間がそこそこ長く、混む方向と逆方向なので、電車の中では座れるのだけれど、乗り過ごしの恐怖からなかなか寝られない。まぶたを閉じても寝られない。

一度思い切って寝てしまえばいいとも思う。休日とか無為に電車乗って寝てみて、実際に起きられるか実験したい。起きられたなら通勤時間も自信持って睡眠に使えるだろう。ただ貴重な週末をしょうもない実験に当ててしまっていいのかとも思う。結局やらない。


確かに、爆睡から不意に起き、ダッシュで飛び出して間に合う成功例もたくさんみてきた。しかし、終点の駅に寝ながら着き、誰に起こされることもなく来た道を戻っていく睡眠者も等しくみてきた。

コインの裏表のようなものなのかもしれない。時の運。二分の一。起きられるか起きられないかの二者択一。

幸いどうやら極端に射幸心がないようので、もう、リスクになんて少しも背負わないようにする。賭けに勝って並の賭けなんて余計しない。


片側の車窓からの景色を目に焼き付け続けて、今日も通勤します。

乗ってるのは、地下鉄でした。