徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

サッカー中継をラジオで聴く難易度

めっちゃ高い。全然絵が浮かばない。

これは自分のサッカー熟練度が低いからなのか。それともそもそもサッカーがラジオに適さないのか。

野球ならわかるんだ。まだわかる。ピッチャーが投げた後の情報量の多さはすさまじいものがあるものの、打者が打つなり空振るなりした後は途端に情報量が少なくなる。アナウンサーも安心して喋れる。

しかしサッカーやラグビーのようなプレーがぶっ続けでとまらない競技だと、刻一刻状況が変化していく。アナウンサーの口は一つしかない。だからこちらの想像力が求められる。

今日の試合だとだな

川澄が右サイドを駆け上がる。

この言葉を聞いてどこまで想像できるかが勝負だ。とりあえず川澄にくっついて守っているアメリカの何某は見える。その先だ。その先が難しい。真ん中では大儀見が上がっているであろう。宮間もいるかもしれない。後ろからは熊谷か誰かがオーバーラップしてきている可能性もある。ファーには誰がいるのか。人がいるのか。

画面では一目瞭然なのに、ラジオでは想像しなければならない。

今落ち着いて考えればこれくらいの事をなんとなく考えられるが、流れの中でここまで想像するのは骨が折れる。ボッキボキの解放骨折だ。

想像力欠如状態で聴いていると、川澄がドリブルしていって、アメリカのマークとこぜりあっているシーンから、気が付けば折り返して当たり前のように大儀見がシュートを打っている。

びっくりしちゃう。

まして今日はワールドカップの決勝である。アナウンサーもアドレナリンがびりびり出ている。言葉数は多いものの、言葉の意味はあまりない。ものすごく熱くなっている。

押しこめぇぇぇぇぇ!!!

ってそりゃわかるけどさ。わかるけど。誰がどう押し込むのか私はわからないのです。でも熱くなってるアナウンサーの声を聴くと、こちらも熱くなる不思議。誰でもいいから押しこめぇぇぇぇぇ!!!って思う。これも作戦かアナウンサー。策士かアナウンサー。官兵衛もびっくり。

 

まぁなんだ、頑張れニッポン。