昨日海に行ってきた。
大学の友人たち何人かと、千葉の御宿ってとこにある海水浴場に。
北海道も道東出身の自分にとって、海というのはオホーツク海であり、流氷が接岸する場所であり、黒いうねりであるわけで、のほほんと海水浴をするような場所ではなかった。
海水浴経験は沖縄という日本の熱帯で一回。グアムで一回。計二回。とんだ海水浴ビギナーである。
日本の海水浴・海にほぼなんの先入観もない自分が、外様として見た海について書きたい。
治安が悪いようでとてもいい
海に行って驚いたのが、海に根付くお兄様お姉様の黒さとチャラさである。あそこは太陽をミラーボールの代わりにしたクラブだ。流れるダンスミュージック、湘南之風。群発的に起こる「ぅぅぅぅううううぇぇぇぇーーーーーい!!!!」。パーリーピーポー以外のピーポーはお引き取り願わんばかりの壮絶な場所かと思った。最初は。
運良く、海水浴場に到着するや否や中村さんというベテランシーマンと出会い、彼オススメの海の家に案内された。海の家にもパーリーピーポーが陣取っていた。
が、海の家というミクロの空間で見る彼らは至極普通のお兄さんお姉さんだった。太陽に浮かされているだけなのかもしれない。色の黒い好青年たちの集まりだった。日向の彼らは敬遠してしまいそうでも、人としての彼らは素敵な人間だった。
基本的に元気がいいので、海の家の接客も気持ちがいい。皆さんテンション上がっているので、ちょっとぶつかったりなんなりしても笑って許してくれたりする。
マクロから人を判断してはいけないなぁと、ひしひしと感じた。
海水しょっぱい
大して泳げない身として、足がつかないのは恐怖であり、波はディアボロである。幾度となく波にのまれた。
想像以上に、海水しょっぱい。喉が焼ける。乾く。万が一億が一、今後海を漂う羽目になったとして、絶対海水は飲むまいと誓った。
ちょっと前に上野の生命大躍進展を見てきた。そこでは生命が陸に上がる瞬間をドラマチックに描写していた。自分らの大先祖が母なる海より出でし生命であることは間違いない事実らしい。
しかしあのしょっぱさだ。にわかには信じたくない。あれ飲んで生きてたのかよ。嘘やろ。
のんびりとわいわいは匙加減
海はなんでも出来るところだった。程よい暑さだったこともあり、ずっとゴロゴロしようと思えばそれもよし、海に入ればそれもよし、浜辺ではしゃげばそれもよし。
買い物に行きます。ラウンドワンに行きます。ああいう商業施設にはなし得ない、ひたすらに広い公園にみられるような過ごし方の多用さがあった。懐が深い。
自然に抱かれてやっぱ生きてんだなぁと、自然こそが帰る場所であり、人にあった遊び場なのかなぁと思い当たった。ただ、海水は許さん。
日焼け痛い・日焼け止め凄い
日焼けが痛いことはその昔一生懸命走ってた経験からして知っている。今回、ずっとインドア会社員をしてきた流れから突然日光に照らされた。
皮膚が焦げて行くのがわかった。
日焼けだぁーって可愛いもんじゃない。私いま痛んでいます。怪我です。皮膚が悲鳴をあげる。
松崎しげるが黒くて大変なんてよく言うが、改めて彼は完全に炭素だ。焼け終わっている。炭に生命の息吹を吹き込んだらしげるになるだろう。ちょっと焼けた分際だからこそ心配になる黒さ。
一方、日焼け止めはすごい。人の力はついに太陽光線すらも克服したらしい。
友人の背中に我らが愛しの大学教授の名前を日焼け止めで書いて放置したところ、見事に天然刺青が出来上がった。日焼け止めバカにならない。SPF50って凄い。super proofの略だろうか。きっと違うな。
結論
治安がよく、漂おうと思えば漂え、寝ようと思えば寝られ、日焼け止め塗れば焼けない。焼きたきゃ塗らなきゃいい。
海はいいところでした。もっと泳げたらより楽しいんだろうなって思う。海水飲むことなく浮けるテクを身につけたいものだ。
また行きたいです海。