徒然雑草

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缶切りなしで缶詰を開ける方法

うちには缶切りがない。買えばいいんだけど、缶を切るしかできない缶切りにお金を出すのがどうももったいない気がしてしまう。もっと広汎にわたる用途があるなら買う価値もあろう。しかし奴は缶を切ることに特化している。しかも缶詰ってそうそうよく食べる物でもない。食べても大体プルトップが付いている。

今ではそう多くはなくなったが、度々親から食料が送られてくる。ありがたい。その中に度々紛れ込んでいるのが、缶切り専門缶詰である。容易に開けられないつくりになっている分、プルトップついているのよりおいしい気がする。事実無根かもしれない。

今日帰宅して、食料がないことに気が付いた。ご飯がない。困った。豆腐あるから何かで豆腐を食べよう。おかずになりそうなものをシンクの下の棚を開けて何か探す。

出てきましたサバの缶詰。無論、プルトップないタイプ。繰り返すが缶切りがない。グーグル先生に聞いてみる。どうやって缶切りなしで缶詰を開けるか。

どうやらスプーンで開くらしいことがわかる。スプーンの先端を缶に押し付けて擦ったら簡単に開くよーって教えてくれたグーグル先生。

いざやってみる。何しろこちとら空腹なのだ。スプーンを握りしめ、缶に体重を乗せる。ぐりぐりと缶を押す。めり込ませる。鯖を目指して。晩御飯を思って。


あのね、結論から言うとね、開けられない。YouTubeやらグーグルでハウツーを紹介している連中は、何か特別なテクを持ってる違いない。どれだけ体重を乗せようと、缶が削れて鉄の匂いがするだけで、一向に鯖の匂いは感じられなかった。

結局、ドライバーで風穴を開け、テコの原理で缶を引きちぎった。中世だか近世だか、缶詰できたてのヨーロッパでは銃で射撃して缶詰を開けていたって話を聞いたことがある。その気持ちがものすごく理解できた。

目の前に美味しいとわかっている食べ物があり、お腹が空いている。しかしどうして開けられない。あーもう、銃!


汗だくになりながら缶を攻略し、食べた鯖の味噌煮は格別だった。缶の隙間が小さく、キーマ鯖味噌になってしまっても、それでも美味しかった。だがもしも我が家に缶詰を差し入れる機会があるような人は、ぜひプルトップがついている缶詰をチョイスして欲しい。もうドライバーでねじ開けたくはない。

美味しさを超える便利さがそこにはある。

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