その名もTEN
2003年にファーストアルバムが発売して、12年。ついにふた桁枚である。感慨深い。
本アルバムは10曲入りである。先行シングルとして、「SUSHI食べたい feat.ソイソース」がリリースされている。また、別途PVが制作されているのが二曲。「We got the power」と「セプテンバー」。
相変わらずなめ腐ったタイトルである。3曲目に配置されたSUSHI食べたいの次の曲がラーメン食べたいである。食欲の秋ですもんね。もうすぐ秋ですもんね。
九割方作曲しているギターのNAOTO曰く、今回のアルバムはファーストと同じことを現在の感性と技術でやったらしい。12年前のファーストアルバム「1st CONTACT」は、ひたすらに風呂敷を広げたアルバムだった。こんなことできるんだよ!こんな引き出しもあるんだよ!世の中に自分たちの才能を必死にアピールした一枚だった。
その後、パクリ騒動にもめげず、インディーズに舞い戻ってもリリースとライブを続けてきた彼らである。前回のアルバムからして、いや、ここ最近のアルバムには楽曲に背伸び感がない。自分たちのやりたいことを好きなようにやっている。ピコピコポップに傾倒したかと思えば、ギターをちゃんと弾くアルバムも作る。そこに、どう?ねぇ、どう?みたいな雰囲気は感じられなかった。
もし、もう一度世の中を意識してORANGERANGEがアルバムを作ったらどうなるのか。こんな引き出しも!あるんです!と声高らかに12年の時を経た彼らが宣言するアルバムになるんじゃないか。興味がある。
ゆっくり聞いて、そのうちにどんな曲たちが入っているのかレビューしようと思います。
ORANGERANGEは消えてなんかいない。