徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

へんないきものからの決意

早川いくをへんないきものが好きだと、以前書いた。書いたせいで、ものすごく早川いくをの文書を読みたくなった挙句、買った。

へんないきもの へんないきざま。

へんないきものの時はイラストだった生き物も、写真となり、立派な図鑑として機能している。面白おかしい解説がついた図鑑だと思ってくれていい。書評には読む写真集と書いてあった。うん、まぁ、そんな感じですかね。


地球が出来てやや50億年。生命が生まれて、やや40億年。気の遠くなる歴史の切っ先に今があり、我々が生きている。それだけの間、子孫を残し続け、反映を続けた生命である。どの生き物も、とてつもないエネルギーと、生きる術を持ち合わせている。

今生きている生き物たちは、40億年もの間、じわーっとじわーっと各々で生き残りを懸けた進化を遂げてきた。その結果が、早川氏が紹介するへんないきものたちなわけだが。

結論から言うと、中途半端な進化をしている生き物は淘汰されている。歴史の中で。キリンの首が有名だろう。長い首の種だけが生き残れた結果があの首。モザイク模様の種だけが生き残れた結果があの柄。理屈にかなっている。

へんないきもの へんないきざまに出ている生き物も、まぁそれは極端だ。ほぼ口しかないホヤ。ほぼ目しかない魚。全力で花になるカマキリ。猛毒めっちゃカラフルカエル。


自分たちはどうなのだろうと、ふと思った。

これだけ尖った生き物こそ、生き残っている。じゃあ人間はなにに尖っているのか。

やはり、頭脳だろう。賢さだ。

あらゆる肉体的メリットをかなぐり捨て、知識に全てを投じたのが我々人間だ。目だけの魚や口だけのホヤのように、頭だけのサルが人間。

類人猿最強の男と称されても、類人猿のゴリラにエイやっ!ってパンチされたら御陀仏待った無しのように、人類○○に肉体的ファクターが入ると途端にしょぼくなる。鹿界最強の頭脳がタカがしれているように。

だったらもう、全力で考えようかなって思う。折角の知識だ。脳だ。人類じゃなきゃできないことを、全力でやったる。すごい方向転換だろう。生き物の図鑑を見て、考えることを決意するんだ。しかし、キリンが高いところの草をむしゃむしゃするのと、人間が思考するのは等しい行為なのだ。そう考えれば、考えればという気持ちにもなるだろう。


今日も一生懸命働いた。が、一生懸命考えたと言えるだろうか。胸を張って言えるようにならねば人たりえないとすら思える。歴史からの脅迫だ。

まとめるとだな、考えます。