徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

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理想的昨日

完璧だったと思う。我ながら完璧だったと思う。

ここの所、部屋の美化に取り組んでいる。

一人暮らしの男性の家。どの程度がスタンダードな美しさなのか知りえない。今まで遊びに行ったり泊りに行った友人の家は、きちっと整頓されている家か、荒れ果てている家かの激しすぎる二択であり、あまり参考にはならなかった。

どうせ闘うなら勝ちたい。どうせ生きるなら楽しく生きたい。どうせ部屋を所有するなら、誰が来ても不快な思いのしない部屋でありたい。部屋偏差値55くらいは目指したい。

一念発起した先週一週間。仕事終わり、通勤前、せかせかと片づける日々が始まった。いっそ全ての家具を亡き者にしてしまいたい衝動に駆られもしたが、あるものを使ってこその工夫だ。エコだ。と自分に言い聞かせて美化を続けた。

そして日曜日。大規模改修が可能な休日。土曜の夜に入念にプランを考え、買いだすものを練り込んだ。その上での7時起床。朝から床を磨き、箪笥の中の物を片づけ。やはり見えないところまで綺麗にしてこその偏差である。ファンデーションじゃ誤魔化せない皺がニキビがあるように、箪笥からにじみ出る負のオーラもある。そのすべてをシャットダウンした。

ちょっとした家具や、ちょっとした小物を買い集め、道中で昼ご飯を食べ、一度帰宅しレイアウトし、休む間もなくまた出かけ、整えグッズを買いに行く。

健全な体に健全な魂は宿るという。それが真なら、健全な部屋の主はまた健全であるに違いない。これまで不健全な部屋に住んでいたわけではないことは、我が名誉にかけて伝えておこう。しかし今回のリニューアルで、我が魂は健全の粋にまた一歩近づいたように思う。一度これでもかってまで綺麗にした部屋は、きっとなかなか崩れない。何より自分がここまでの苦労を知っているのである。堕落から這い上がる苦労を知っているのである。清廉なままで生きてやる。

なーんて、部屋が整ったのが午後4時だ。一日の仕事を16時に終えたのだ。なんて優秀なんだ。一日がものすごく有意義なものだったように感じる。そらぁじっくりブログも書くわ。お風呂にお湯だって張っちゃうわ。

世の一人暮らし男性諸君。うらやむがいい。こんな文化的な生活をしている者がここにいるのだ。流行のミニマリズムに傾倒することもなく、そこそこにモノを持ちながらも、部屋の美化に成功した男が、ここにいるのだ。

部屋に帰るのが楽しみだ。もういっそ、部屋にずっといたい。

あぁ、日曜日にずっといたい。