徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

タバコを吸いたくない理由

タバコを吸う環境になかったのも大きいが、生まれてこの方タバコを吸ったことがない。ひと吸いもない。話を合わせるために、一回吸って合わなかった設定をする場合もあるが、嘘も方便である。本当はひと吸いもない。

家族は誰もタバコを吸わない。父は昔吸っていたらしいが、禁煙を華麗に一発成功させたという。叔父はタバコ大好きだが、吸え吸え攻撃はされなかった。囲碁を真剣に習い、真剣に打っていた小学生のころ、副流煙で霧がかった碁会所に週二三通っていたが、副流煙は胸いっぱい吸い込めど、フィルターを通したガチンコ喫煙はしなかった。

碁会所通いのおかげで、タバコの煙に対する嫌悪感は抱いていない。嫌いというよりは、むしろ好きなにおいである。碁会所は楽しい思い出が詰まった場所であり、もう片方のタバコ要因である叔父もこの上なく陽気な人間で好きだ。つまり、タバコにまつわる人や物が軒並み好きだった。タバコの香りはそれを思い出すから好きだ。

しかし20数年のタバコ潔白を今更汚そうとは思わない。それはタバコにまつわる負の影響を刷り込まれているからというのもあるし、個人的な恐怖もある。

スースーが好きだという記事を以前上げた。

 

ktaroootnk.hatenablog.com

 

未だに、ミンティアはなかなかのペースで消費している。

口寂しいに弱い質であることを知っていしまっているが故、タバコが口寂しいを紛らわす絶好のツールだと気づいてしまったら、歯止めが効かなくなる気がしてならない。現状のミンティアペースでタバコを消費していくとすると、肺もそうだが何よりお金が持って行かれる。

そもそも人間、欲にまみれている。食べたい、寝たい、子孫を残したい。この三大欲求に乗って、認められたい、表現したい、仲よくなりたい、なんて欲求が出てきてしまうわけだ。欲に切りがない。既存の欲に加えて、「タバコ吸いたい」に登場されると、欲過多になってしまう。

欲を抑えられるのが高等な生物のなせる業だ。高等な生物のなせる業には一定のストレスがかかる。食欲を抑えるのはつらい。眠気を我慢するのもつらい。タバコをひとたび吸って、「タバコ吸いたい」が定着してしまうと、それを我慢するストレスも同時に生まれる。既存の欲求がタバコ吸うことによってゼロになるのなら一増一減で許さないこともないが、タバコに欲求の完封を望むのは酷だ。

ここまで考えて、どうしてこれ以上ストレスを増やす必要があるかいね。って結論に至るのだ。だからきっと、これからもタバコは吸わない。お腹すかない永久機関にでも体内が進化しない限りは。眠気の来ない明石家さんまにでも話術が進化しない限りは。