昨晩から今宵にかけて、眠れなかった。睡魔っていうのはなぜにこうも都合いい時には姿を隠して、どうでもいい時にぬぬぬと存在をアピールするのか。やめてほしい。
原因は何となくわかっている。カフェイン。君だ。
色々と訳もあり、昨日は22時を回ってからもコーヒーを飲み、紅茶をたしなむ、上流階級の踊り場のような生活をした。カフェインたっぷりの両刀を振り回している自覚はあった。だが、自分の体がそこまでカフェインに素直に反応してくれるとは、20数年間の人生では残念ながらつかみ損ねていた。
風が吹いたら木がそよぐように、カフェイン飲んだら眠れなくなった。
眠りたいのに眠れない時の焦りはすごい。明日絶対辛い。明日絶対つらい。早く寝たい、ねたい、ネタイ。寝たいという雑念が邪魔し寝られない。思い切って起きてみたらいいのかもしれないけれど、本当に目が冴えちゃったらと思うと怖くて冒険できない。無理して瞑ろうとしてヘンに震える瞼が、寝たくない体を代表して抵抗してくる。
昨年夏にも眠れない時期があった。数日に一回、カフェイン関係なしにどうして眠れない非情な夜が訪れていた。当時は辛かった。日中眠いのに夜起きてしまう。無理やり走ったりして体を追い込んで寝付かせていた。
あの頃を髣髴とさせる夜の長さであった。
一瞬でも意識は飛んだろうか。今日は。すっと寝られていたのかもしれない。明けるまでの一部始終を記憶はしていないような気もする。しかし、よく寝ることによって185㎝のボディを獲得した身として、三時間くらいの睡眠時間だと物足りないなんてもんじゃない。全細胞がブーイングをかましているのがわかる。この体はホームだってのに。さながらアウェイのような虐げられ方だ。
嫌でも眠くとも明日の陽は昇る。つーか元気に昇ってきている。おい、戦えサラリーマン。もう一遍カフェインぶち込んで戦え。
にしてもなんで朝のカフェインはこうも効かないのか。全細胞からブーイングを送りたい。