最近弁当を作っている。
節約にもなるから…と始めた取り組みも一か月を過ぎ、そこそこ板についてきた気もする。実際節約になっているかというと、昼節約した分夜を外食に甘んじることが多くなり、言うほど節約できていない。むしろ赤かもしれない。
弁当を定期的に作るようになって変わったこと。それは冷蔵庫の中身だ。弁当以前に比べて、圧倒的に入っている食材の量が多くなった。在庫を抱えるとリスクが増えるのは商売をしだして学んだが、冷蔵庫に関しては悪いことばかりではない。休日にでも、やる気のある夜にでも、何か作ってやろうって気になる。
基本的に、クックパッドに代表されるレシピサイトは見ない。もうあれである、想像に任せるのである。これとこれを足したらこの味になろう。そこに卵を落としても乙だろう。
これ、割と失敗しない。母の食育の賜物か、見当違いの食材を組み合わせたり味付けをぶち込んだりってことはそうそうない。前回のこれは食べられないで賞は、胃腸風邪ひいたときのホットミルクにすりリンゴとバナナをトロトロに溶かした代物だった。吐くかと思った。胃腸風邪のせいか料理のせいか。
味として失敗しないとしても、造形として失敗することは多々ある。
オムライス?
みたいなタマゴかけチキンライスは何回作ったかわからない。
しかしこの造形崩れたご飯を作ってしまった瞬間が楽しいのだ。一人でものすごい盛り上がる。
いや!それはない!それはないよ!どうやって食べるのこれ!いやぁ…ははは。
誰に提供するでもない、ぐっずぐずになったオムライスを食べるときの愉快さたるや。一日の疲れもなぜだか吹き飛ぶ。お好み焼きひっくり返す時の緊張感もたまらない。失敗もたまらない。
そう、最近は失敗するために料理している。挑戦して敗れ去って、出来た謎の作品をおいしくいただくために、料理している。ダメなやつほどかわいいのだ。美しい半球のオムライスもおいしいが、オムとライスに散開した彼らもまたおいしい。
はて、今晩はどうしよう。
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