付き合いは抜きにして、絶対晩御飯は家で食べるべきだ。間違いない。今日確信した。
駅に降り立った瞬間、無性にラーメンが食べたくなって、家に帰るまでにある某ラーメン店に入った。
野郎ラーメンなんですけれども。
爆盛りで高名なラーメン店。ガッツリ食べたかったのです。そんな日もあるのです。
いつもは素通りしていたラーメン屋だが、無性の力には抗えない。吸い込まれ、爆盛りを期待して煮干しラーメンを注文した。魚介系の出汁が好きなのだ。煮干し出汁の爆盛りとはどのようなものなのか。ワクワクしながら待った。
出てきたのは、非常にシンプルなラーメンだった。
函館の塩ラーメンを髣髴させるようなルックス。味は確かに煮干し。だが、爆盛りの匂いは全く感じられない。ザ・普通のラーメン。
なんというのでしょうね、この、階段がもう一段あると思ったら無くて踏み外しちゃった感じ。しっかり腿を上げて構えていたのにもかかわらず、全然低いところで着地しておよよってなっちゃう感じ。
もっと調べればよかったのだろう。そこの非は認める。
だが、仕事終わりに一生懸命通勤を逆になぞり、たどり着いたホームステーションでわざわざ調べて店には入らない。もう、日頃の偏見と雰囲気で決めて行ってしまう。
お疲れのところにおいしい食べ物はよい薬だ。明日も頑張れる気がする。逆に、お疲れのところに思い通りの味じゃないものが来た時のお金無駄にした感は、明日への熱意をそがれる。
リスクマネジメントなのだ。外食は。ハイリスクハイリターンなギャンブルなのだ。
外食にするか家で食べるかの議論は、当たった時の回復具合と、外れた時の虚しさを比較してみての期待値で冷静に見極めるべき問題なのだ。
洗い物とか大して気にならない諸君は、是非家で食べるべきだと、改めて思った。