徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

久しぶりに走ったことによる体の変調

およそ1年3ヶ月ぶりのフリーランニング。ポリエステル満点のティーシャツと短パンに着替え、ランニングシューズを履く。日常的に繰り返していた所作だが、淡い日常は幾星霜の彼方に消え、どうこうしているうちにソリッドな体には皮と骨の間に筋肉ではない何かの層が生まれた。太ってはいない。断じて。

幼馴染と呼ぶべき友人が、自らの怠惰と体型とあまりの稼働力のなさに最近ジムで汗を流していると聞き、なんとなく影響を受けて今日走るに至った。

照りつける陽光、吹き抜ける温風。しかし走り出すとひやっとする風を感じながら疾走すること5分、僕は歩き出していた。

ダメだ。全くもってダメだ。そもそもマラソン嫌いのお兄さんがとってつけた運動不足解消で走り出したって走れるはずがないのだ。長距離走を毛嫌いして早15年。ジョギングという言葉は果てなき銀河の向こうに飛んで去って行った。トコトコと歩く道のりの惨めさといったら有りはしない。体力の限界と気力の限界が同時にやってくるこの感覚。九重親方に足を向けて寝られない。不謹慎でも知らない。

ガクガクの足腰とボロボロの上半身を携えて向かったグビグビの飲み会である。酔いがまわるのは自明のことだ。

苦しいなぁ。苦しいなぁと思いながらも、なんとか仕事との折り合いをつけながら生きる、午前にならんとする車内。午前御前なんて定食があれば喜んで飛びつくことだろう。

午前の早い時間帯であれば。深夜と呼べる時間であれば。