徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

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ラーメンか、らーめんなのか、らぁめんとも言うが、らー麺も不思議じゃないし、らぁ麺だって見たことがある。

中華の十八番を奪って、日本の国民食に昇華された食べ物、「ラーメン」。コンビニの店数に追随するかのごときラーメン屋の数。日本の景観に欠かせない存在と言ってもいいだろう。ご当地ラーメンのような、地場ラーメンも存在し、北海道なんか函館と札幌と旭川で全く異なるラーメン勢力図が構築されているから面白い。

さて、ラーメンであるが、どういった表記が一番正しいのだろうか。考えてみてほしい。あなたの周りにあるラーメンの書き方。思いつくままに列挙してみる。

ラーメン

らーめん

らぁめん

らー麺

らぁ麺

ラー麺

辣麺

中華そば

ざざっとこんなものではなかろうか。ひらがなカタカナ漢字入り乱れての大乱闘である。

最もシンプルなのがラーメンだろう。「らーめんや」で変換すると、一発目に出てくるのが「ラーメン屋」であることから、ラーメンのシンプルさに裏付けさせられた圧倒的民意がうかがえる。

対してのひらがな勢は、どことなく柔らかさを醸し出す。「らーめん」なんかだとなんとなく縮れ麺のかわいらしいそれを思い浮かべられるし、「らぁめん」までいくとほぼ毒気のない、にゅうめんのような柔らかさを彷彿とさせる。その亜種として、「めん」部分が漢字のパターンも存在し、漢字になってくるとどことなく中華の風が色濃くなってくる。

一方つけめんを考えてみたい。

「ツケメン」とは、絶対に書かない。「つけめん」もしくは「つけ麺」である。「ツケ麺」なんてもってのほか。そう、つけめんに関しては絶対的にひらがななのだ。「つけそば」と書きもするが、つけそばにしても圧倒的ひらがな。

たかだか同じような麺を、汁に浸したまま提供するか、つけ汁と分けて提供するか。それだけの違いだというのに、何故表記には圧倒的差があるのか。日本の蕎麦を見習ってほしい。蕎麦は、あったかい・つめたいの二択を迫られはするものの、どちらも蕎麦である。かけ蕎麦・ざる蕎麦の違いがあるものの、どちらも蕎麦には変わりないのである。

 

以前、大草原と大海原に対する言葉の考察をしたことがある。

大きい草の原っぱと、大きい海の原っぱ。たった漢字一文字の違いなのに、「だいそうげん」と「おおうなばら」。全く読み方が違うわけだ。結論から言うと、大草原は外来語で、大海原は和語なのではないかと。結局、音読みか訓読みかで、言葉の歴史がわかるというものなのだ。

するとこのラーメンつけめん問題にも一定の示唆が可能ってものだ。つけめん。それはきっと日本初のオリジナル中華麺の食事方法だ。だからこそ、ひらがなでしか書きえない。カタカナは不格好になってしまう。

 

今日、日本で発見された元素に名前が付けられた。その名も「ニホニウム」。せっかくの和製元素なのだ。何故カタカナを使おう。せっかくだからひらがなでどうだろう。「にほにうむ」。なんだろう、さもにゅうめんのような…

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