徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

夜の続きにて

体育会系だからといって、体力があるわけではないと思う。これは、声を大にして言いたい。非常に好意的に受け止められることが多い体育会系。これは嬉しいことなのだが、ノンストップロングランができるエンジンを体育会経験において備えたかというと、甚だ疑問ではある。

イメージはわかる。体を鍛えていたのだから、その辺のチャランポピーポーよりは余程削られ耐性はついているだろうという論理。わかる。間違っちゃないが、それは階段を昇ってもまあまあ速やかに昇れるとか、いざとなったらちょっと走れるとか、そういったレベルのお話だ。働き続ける才能や、慢性寝不足でも戦うような、その類の体力は多分誰も大して変わらない。

忘年会のシーズンである。

突発的にセッティングされる飲み会の多いこと多いこと。そこに名を連ねられる自らに喜びを感じ、ありがたく飲酒にうつつを抜かすこと連日連夜。千代の富士の言わんとしていることがわからなくもなくなってきた。リオ五輪をガンガン見ていた頃とはまた少し違う疲れ方である。まして世の中ノロウイルスだインフルエンザだ、バイキンマンの手中に堕ちる数秒前。アンパンチする元気もない僕は果たしてウイルスの坩堝に突っ込み続けて無事なのだろうか。

まぁ、得てして養生に養生を重ねているときに限って風邪をひき、めちゃくちゃライフに肩まで浸かっているときほど健康で走り続けられるものである。

朝にもかかわらず瞼同士の逢瀬が止まらない。コーヒーを飲むも、目覚ましの効果はそうない。何故アルコールはあそこまで回るのに、コーヒーは回っていかないのだろう。世界は都合よく進まないということを、胃袋を通して遠巻きに教えてくれている。

まずは今夜、ゆっくり家に帰って寝るところから始めたい。だが、手帳にも載っていない飲み会が、今日もあることを知っている。夜が区切りにならない日々は、のっぺりのっぺりと僕を覆い隠していく。さて、戦闘である。