徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

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リーガルの靴を買って履いている

REGAL

それは革靴の代名詞である。意気がり出した中高生の間で突然ティンバーランドのブーツが流行りだすように、社会人ペーペー達の間ではリーガルがもてはやされる。

僕はボーナスを貯めている。多分誰が聞いてもビックリするくらい少ない額しか頂戴していないが、歯を食いしばって貯金をしている。欲しいものとかは割と二の次で、大した買い物もしない。ただ今回、戦闘靴があまりにも品薄になってきていたため、突如として靴を買う気が起きた。スーツも欲しかったが、手頃といえども手頃ではない値段を突きつけてくるので止めた。

靴売り場にて、ゆるりと靴を見る。そう、今はセールの時期である。所狭しと並ぶ靴靴靴。革が化けて靴ならば、どれだけの生命が安売りされているのだろうと少しだけ場を寄せたりする。嘘です。靴は靴です。さて、色もとりどり、素材もとりどりだが、ベーシックかつ当たり障りない靴を選ぶことに決めていた。基礎を知らずして応用ができるかと。販売員さんに相談する。そう、この販売員さんこそ、リーガル担当であった。雄弁にリーガルを語る。こちらもその気になる。名前だけ知っていたリーガルという存在が、途端に手の届くところに感じられだす。芸能人が実は近所に住んでいた時の感覚に似ている。テレビの中のあの人がこんなに近くに…と、噂には聞いていたリーガルがこんなに身近に…は近似なのだ。

幾つかのブラックリーガルを履き比べ、スゲーピタピタのフィット感に現を抜かし、新しいもの持ってこられた日には買うしかない。僕はリーガル保持者になった。

そして、リーガルデビューの感想なのだが、これがまた酷い靴擦れである。骨でも折れてるんじゃないかってくらいに痛い。外傷と内傷が複雑に絡み合ったコンチェルト。ソムリエにテイスティングしてもらいたいほどの複雑な痛みである。

リーガル。憧れと代名詞は痛みとともに。訪れた。痛みも王族級であった。