徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

眠気を斬り裂け。

緞帳のように降りるまぶたと戦え。不足はしているが皆無ではない睡眠時間が織りなす朦朧と停滞のランデブーは、僕を遥か彼方獅子座の向こうまで連れて行ってくれる。だがお金を稼いで生きねばならないのは地球の日本の関東の東京。獅子座の彼方カシオペアの果てにフライアウェイしている場合じゃないのだ全くもって。

しかし、なんやかんやで、不足していても馬力でなんとかなる。鼻づまりや不可解な涙、節々の痛みさえ我慢すれば、いたって健康体である。別にウイルスと戦っているわけじゃなく、相対的かつ内的な原因とのせめぎ合いだ。ギリギリ限界の体力の中で坂道を延々走らされたことを思えばなんてことない。

ほんの少しの無理は人を追い詰めもするが、逆に活き活きさせたりもする。体力の切っ先、研ぎ澄まされた中でふわっと残り香のような集中力を発揮したりする。視点が上がって、よくわからない全能感が舞い降りたりする。ゾーンだ。若干の窮地に身体が反応したのだろうか。窮鼠猫をも噛む。鼠は猫を噛めるが、社会のバクテリアは捕食されるばかりである。ゾーンの意味とは、なんだったろうか。

さて、明日からは帰郷である。ゆっくりできるのだろうか。やはり色々顔を出すのだろうか。