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さして料理が好きではない一人暮らし男性会社員がおくる、お弁当の作り方と継続する方法。また、そのメリット。

一昨年の年末から会社にお弁当を持っていっている。

はや丸一年以上お弁当生活である。男女問わず、お弁当を作りたい・会社に持っていきたいと思っている人は多い。僕の周りにですら何人もいる。しかし尻込みしたり、続かなかったり、実際に弁当にガッツリ身をうずめている人はそう多くはないように見受けられる。寒い日が続きますが、ここらで一つ、お弁当作りのコツなんかを書き記したいと思う。

最大のポイント

結論から話す。毎日弁当を作るためには、

  • お弁当にまつわる選択肢をいかに減らすか
  • お弁当づくりに割く時間をいかに減らすか

が非常に大切である。お弁当作りをする際の行程が限りなく一本道かつ短距離であることが重要なのだ。当たり前のようだが、弁当作りの出だしからこだわりを出してしまう人がきっと多い。そして挫折していく。

一年もお弁当を作っていると、さぞ料理が好きなのだろうとか、マメなんだろうとか、色々言われるがしかし、僕はものすごく人並みな勤勉しか持ち合わせてはいない。そんな奴がどうして一年も作り続けられたかといえば、それはクオリティの低さからとはいえ選択肢と調理工程が極端に少なかったからに違いないと考えている。

選択肢を減らすとは

それはお弁当を作る時の分岐点を少なくするということである。お弁当箱どれにしよう…とか、何入れよう…とか、炒めようか煮ようか茹でようかとか。そうしたあらゆる分岐点を一切排除する。最低限、箱・具材・調理方法の3点をビシッと決めるのだ。3点を決定すると平面が定まるように、幾つかの分岐点のうち3点を一本道にすることによってお弁当作りを作業化できる。味付けなんか適当にすればいい。なんとなくお分かりいただけたかと思うが、僕の弁当作りはひどく無骨だ。おしゃれな彩りとかとはかけ離れている。そういうのが目指したい人は何処ぞの洒落たブログにハウツーが書いてあると思うのでそちらを参考にしてもらいたし。タイトルにあるようにあくまで「料理は大して好きじゃないしそこまで興味関心がない人間が弁当作りを続ける」シチュエーションに絞って話をしていく。

我が家の弁当の作り方

ケーススタディとして、実際に僕がどんな感じで弁当を作っているかを紹介したい。

弁当作りの分岐点を排除するための三点だが、僕の場合は箱→二段弁当、具材→鶏胸、玉ねぎ、人参、キャベツor白菜、調理方法→炒めると定めている。ここに関して迷うことは一切ない。箱の詳細や買い出し先は後述する。

まず最初にレンジに冷凍しておいた鶏胸を入れる。2分間温めて解凍する。その間に玉ねぎとキャベツor白菜を切る。その日の気分で好きな形に切る。人参は小分け冷凍してあるので、解凍が終わった鶏胸と野菜諸々をごま油ないしはオリーブオイルで一気に火にかける。その間、冷凍のご飯を解凍。炒めている間に適当に鶏ガラの素とかコンソメとかで味を調える。炒め終わりと解凍終わり次第、二段弁当にそれぞれ詰めて完成である。その間5分ちょっとである。全く負担にならない。

所要時間を減らすとは

お気づきの方は多いだろうが僕の弁当作りにおいて重要な要素として小分け冷凍がある。

小分け冷凍のメリットは、長期保存調理工程の短縮だ。

これは弁当作りにおける分岐点の削減と言うより、弁当作りの工程の削減に大きく寄与している。迷路を歩くのもしんどいが、一本道だとしても万里の長城は歩きたくない。なにしろこちとらマメな人間じゃないのだ。

所要時間の削減のためには食材の調理工程を減らすことが重要であるのはおわかりいただけるだろう。

「切る→炒める」これは2工程である。「皮をむく→切る→炒める」は3工程。ちょっと手間だ。「解凍→炒める」は2工程だが、「解凍→切る→炒める」は3工程。チリツモとはこのことで、工程が増えれば増えるほどじわじわと面倒くさいが膨らみ、次第に作らなくなっていく。もっと良くないのが、「切る→傷んでるかもしれない…→食材の状況を確かめる→使うか迷う→不安だから諦めて新しい食材を切り直す→炒める」とかいうパターンである。こんなことやっていたら時間がいくらあっても足りない。

小分け冷凍は解凍後即調理に結びつけられる上に、新鮮なまま調理できるので鮮度に気を取られる必要性がない。理想の保存方法である。

何よりも準備が大事

弁当作りにおいて、分岐点を減らして作業化するのは、食材を絞って買い込み、弁当箱を決めれば簡単に済む話だ。だが問題は調理工程の短縮化である。どうしても下準備が必要になってくる。振り落とされる人が多いとすればここだろう。

手前ごとで恐縮だが、僕が弁当の買い出しに行く際には、胸肉にして2キロ、玉ねぎ6玉、人参4本、キャベツか白菜安い方一玉を一気に買う。そして帰宅後、鶏肉と人参はすぐ小分け冷凍をすることにしている。玉ねぎは長期保存できるのでそのまま。キャベツや白菜は洗った後新聞紙に包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存だ。面倒くさい精神に打ち勝つのは生半可なことではないが、未来の自分への投資であると考え、歯を食いしばって切り刻んで凍らせる。気合一発である。ここで横着をして弁当作るときに切ればいいや…なんて甘い考えを抱くと、いざ調理の折にほとほと面倒くさくなって途端に続かなくなる。逆に、ここを乗り越えると弁当作りは続いていく事が多い。

弁当作りのメリット

では果たして弁当作りしてどうなのと。当日の朝は5分ちょっとで調理できるとはいえ、準備に自分をすり減らしてまで弁当作るメリットあるのと。そこのところを書き記したい。

コスト

おそらく皆さんにとって一番興味があるのがコスト面だろう。ざっくばらんに計算してみたい。

40年近くのサラリーマン昼食代推移をグラフ化してみる(2016年)(最新) - ガベージニュース

上のページをみると、2015年現在、サラリーマンがランチに要する平均金額が587円だという。これと比べてみる。

我が弁当軍のスタメンをおさらいする。

お米・鶏胸肉・玉ねぎ・人参・キャベツor白菜・たまに卵

以上である。子細にコストを計算していきたい。

お米

日本人たるもの米を食わずしてどうする。主食である。

いつも近所の西友で買っている。5キロにしておよそ1500円のブレンド米。5キロとは何合なのだろうか。

米1袋は何合 - クックパッド料理の基本

クックパッド師匠が言うには、33合に相当するようだ。3合炊で4食分とする我が食生活を鑑みると5キロで44食分。便宜上すべて弁当に使用したとすると、一食あたり34円。えらい安い。

鶏胸肉

ギリギリ近所と言える辺りに業務スーパーがある。そこでは鶏胸肉が2キロで890円で売っている。2キロと言うと胸肉の塊がおよそ7つ入っている。1塊につきおよそ2食分としているので、14食分である。すると1食63円

玉ねぎ・人参・葉物野菜・卵

愛用の八百屋がある。

八百関商店

様々な野菜が衝撃の安さで手に入る。

玉ねぎは大きな玉5つで160円。人参は大4本で100円。キャベツや白菜は1玉およそ160円。卵は10個で170円。極めつけはバナナで大きな房8本入りで100円なのだが、弁当には入らず。もちろん時価なので値段は不安定なのだが。

ざざっと計算すると、野菜・卵類の一食分は多く見積もっても60円

集計

するとどうだろう。お米が34円、鶏胸肉が63円、野菜等々が60円。合計すると一食あたり157円。劇的な安さではなかろうか。確かにすべての食材を弁当に使っているわけではないのでもう少し単価は上がるだろうが、それでも200円ほどのものだ。200円でどれだけの量を食べられるかというと、

 この弁当箱いっぱいに食べられる。相当な量である。

覚えておられるだろうか、サラリーマンの平均ランチ金額。587円だったはずだ。すると強気に見積もって一食につき400円、弱気な勘定でも350円は間違いなく浮いていく。弁当箱代は初期投資だ。減価償却されて行くものである。計算になんて入れない。一日350円浮いたとして、週5日労働で1750円のコストカット月にすると7000円のコストカット。食材がある勢いで夜ご飯も自炊したりなんかすると輪をかけて節約になっていく。そう。小分けにしていると晩御飯も家で食べる気になる。切る作業が少なく、疲れていても調理が負担になりにくいためだ。相乗効果。

脅威のコストパフォーマンスをおわかりいただけただろうか。

コスト削減のコツ

スーパーマーケットを利用しないことである。餅は餅屋。野菜は八百屋。肉は肉屋。原則、専門店が一番コスパがよくなるようになっているようである。スーパーは「物+色々揃う」という価値で勝負しているが、八百屋は「野菜」で勝負している。小品種に特化し、「便利」とかの付加価値が少ない分、野菜の品質・価格にすべてのインフラをつぎ込めている感じがある。一度八百屋で野菜を買うと、もうスーパーでは買えなくなってしまうだろう。

しかし僕はまだ肉屋に入る敷居の高さに負けて肉のみ業務スーパーである。まだまだコスト削減の可能性が残っているのだ。

ウケ

副産物なのだが、周囲のウケが非常にいい。特に女性が多い職場に努めている男性は同僚からの評価が非常に高くなるので是非オススメしたい。「よく作ってくるね。」「マメだね。」この言葉がどれだけ僕を頑張らせてくれたか。金銭面と自己肯定の両面で支えられてこその弁当ライフだったりする。

 

可愛くもなんともない、食べるための弁当作り

手の込んだキャラ弁を子供に持たせたいママたち。その真逆を行く、「食べる」に特化した弁当を末永くかつ素早く作るにはどうしたらいいか。どれだけお財布に優しいのか。だらだらと書いた。美意識が僕なんかの数百乗はあるであろう方たちには参考にならないことが多かったかもしれない。

だが、もし気合い入れて弁当作ろうと試みるも、継続が出来ずに断念していた人がこの記事を見て、省エネたらふく弁当作成にチャレンジしてみようと思ってくれたのなら。こんな形の弁当もあるんだと、弁当の選択肢に気がついてくれたのなら、全く持って本望である。