徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

君、感じはいいけど感じ以外良くないよね。

およそ1ヶ月前にこの言葉をありがたく頂戴した後、僕は中身を育てるのではなく、感じがいいとはどういうことかを考えた。得意を伸ばそうと思った。その結果出てきた幾つかのメソッドをここに書き記したい。

感じは見た目ではない。声を大にして言いたい点だ。僕の全てを否定した彼女が唯一認めた点、感じの良さ。感じの良さが見た目であるならば僕は絶世の美少年でなければならないが、そんなことは全くない。中学生の頃に勢い余って坊主にしたら女の子が2週間ちょっと近寄らなくなってしまう程度の顔面偏差値である。それでも、感じだけはいいと言われる。父と母より賜った顔では勝負が決まらないのだ。夢のある話だ。

じゃあなんだろうかと。

感じは目元と口角と声のハリにより生まれる。半分くらい確信がある。感じの良さを相手に思わせるために必要な時間は実に少ない。おそらく挨拶した時の一瞬で勝負が決まる。金正男の命が2秒とかからずに異国の地で散っていったが、あの手口よりもずっと短時間で相手を仕留めなければならない。ほぼほぼ一発芸だ。

そこで感じを高めるために相手の聴覚と視覚を鷲掴みにする。まず破顔である。目尻を下げる。口角を上げる。唇が切れるほどに笑う。いきなり大爆笑フェイスができないシャイピーポーは、目をキリッとさせるだけでいい。虚ろな目だけはしない。眠いのか覇気がないのかしらんが手前の都合なんて知らないのでさっさとキリッとする。そして声を出す。ハリのある声をどう出すか。ダンディボイスのあなたはそのままで十分魅力的だが、僕のようなゲロボイスを持って生まれた人間はそのままだと感じの良さを与えられない。だから、歌うのだ。歌うように喋るのだ。眉間の辺りからこんにちはの声が出てると考える。額からおはようございますが飛び出していると信じる。すると勝手に声にハリが生まれる。普段より高い声が発射され、相手の耳に突き刺さる。感じいいビームである。破顔ないしはキリッ顔が目から、感じいいビームが耳から五感を切り裂き、相手に少しだけ爪痕を残す。あれ?あの人感じいいんじゃない?と思わせる。勘違いされては困るが、一朝一夕では感じいい評定に太鼓判は押されない。感じいいんじゃない?と思われるか否かは一瞬だ。しかしあの人は感じいい!まではしばらくかかる。毎日毎日挨拶だけでも相手の五感を掴んでいく。雨だれのごとく心を穿ち続ける。それがいつしかか相手の芯に届くのだ。

生来感じいい奴なんていない。感じは作るものだ。顔ではない。雰囲気作りだ。やりすぎたらうざったい噂が立つはずなので、そうしたら一時停止すればいい。感じの世界では普通の人は感じ悪いとなんら変わらない。感じいい人だけが特待クラスに振り分けられ、その他は大差がなくなる。スタートダッシュでその後のやりやすさが決まってくると思っていいだろう

さて、中身ってどうすればいいのですか。

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