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徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

PCド素人がDTMを作りたいが故にiMacを買おうとして学んだ、PC選びに見るべきポイント

たくさんの知識を得たよ!頭パンクしそうだよ!

さて。

かねてより部屋の大改造兼創作環境の改革に取り組んでいた僕であるが、とてもいい勢いで家具や服を片付け、部屋の外枠は昨日の段階でほぼほぼ決定した。後は中身を育てていくだけである。

そもそも何をしたかったか。話を戻そう。

 

ktaroootnk.hatenablog.com

 

 

ktaroootnk.hatenablog.com

 

以上2つの記事を読んでいただけるとお分かりいただけるかと思うのだが、要約すると、単調なサラリーマン生活がこのまま続いていくことに危機感を覚えたため気合を入れて趣味だった音楽制作に本腰を入れて取り組める環境を整えたくなった。ということである。ギターが少しばかり弾けて、歌詞を書くのが好きだったもので、古くから曲を作ることはしていた。知恵がついてからは、パソコンを使って音を重ねて撮ってというDTM(デスクトップミュージックの略です)の真似事に手を出した。だが、そこまでであった。本格的な曲とは程遠い、子供の遊びに毛がポヨポヨと生えたくらいの曲しか作れなかった。が、それで満足していた。

電車の中、耳元でミック・ジャガーが囁いた。

I can't get no satisfaction.

うぁぁぁぁ!満足はダメだ!ぬるま湯に浸かるな!奮い立ったが吉日、お金をフルバーストさせて現環境を総入れ替えする覚悟を決めた。改革を、革命を起こすんだ。

それから数日。冒頭にも述べたように、家具の処分は終わり、もはや僕の部屋に残されたのはテーブルの類のみ。DTM作成にはiMacがいいと入れ知恵をGoogleにいただき、素直に購入する気で出かけたのが今日の話である。

 

Apple iMac (Retina 4K Display 21.5 /3.1GHz Quad Core i5/8GB/1TB/Intel Iris Pro 6200) MK452J/A

Apple iMac (Retina 4K Display 21.5 /3.1GHz Quad Core i5/8GB/1TB/Intel Iris Pro 6200) MK452J/A

 

 

渋谷のApple store。初めて入るApple store

iPhoneを使ってこそいるものの、携帯ショップで購入したため、これまでApple storeにはお世話にならないまま生きてきた。低気圧が押し寄せた土砂降りの中、どうせ空いているんだろうと思って入った店内は何が楽しくてこんなにも人がいるのかもわからないくらいの満員で、皆懸命にApple製品をいじくり倒している。店内にはパラパラと店員が散らばっていたのだが、どの店員もクラブとかサーフィンとかが似合いそうな雰囲気の、おしゃれと体育会系とインテリジェンスをブレンドしたハイスペック人間の風貌である。なぜみんなして堀が深い顔をして、こんがり日に焼けているのだろう。肌はApplePieの色をしている。銀色のApple製品によく映える肌にしろとでもお達しが来るのだろうか。

丸腰で出かけたため、「作曲にピッタリのiMacをみたい」以外の希望は持っていなかった。どの店員さんに話しかけていいやらわからずにそれらしい顔で佇んでいると、やはりサーフィンが上手そうなお兄さんが話しかけてきてくれた。

「どのようなご用件でしょうか?」「DTMにピッタリのiMacをみたいです」「かしこまりました。店内非常に混み合っておりますので、少々お待ちいただいてもよろしいですか。係りの者が案内にまいりますので。」

うまく自分の希望を伝えられて嬉しかった。かしこまりましたの声が聞けてよかった。整然と並ぶ機器に圧倒されながら噛まなくてよかった。今日一番の仕事を果たして安堵に包まれる僕に、係りのお兄さんがやってきた。大して待たなかったぞ。嬉しいぞ。

iMacのスペックについてのご質問と伺ったのですが」

僕は驚いた。戸惑った。僕のチャチでかわいい質問があまりにスマートに翻訳されて投げ返されてきた。私、空気を読みたがる日本人ですから、知ったふりして話を合わせました。「そうです、どのくらいのスペックが合ったらいいのかなって思って」するとお兄さんはスマートに頷くとスマートに歩き、スマートにiMacまでたどり着いてスマートにマウスに触ったと思ったら、スマートにiMacのカスタマイズ画面を出してくれた。

DTMとなりますとおそらく相当作業が複雑になると思いますので、クアッドコアでメモリは16合ったほうがいいと思います。多分アプリを多用しますよね?プラグインが立ち上がるのにSSDとHDDが組み合わさったこのfusion driveというストレージを組み込むとすごく速くて作業し易いですよ。ディスプレイもこのRetinaにするとデスクトップが効率的に使えるのでおすすめです。で、最初からlogicを入れるとすると大体見積もりがこれくらいになると思います。」

あれよあれよと巻き込まれている間に気づけば見積もられていた。数Ⅱの授業を一時間寝てしまったせいでその後全くついて行けなくなった高校の日を思い出した。何が何故どのようにおすすめなのか。それは僕のしたいことにどう関係してくるのか。見えないまま突きつけられた見積もり。でも本当にお兄さんの笑顔が爽やかで僕はにっちもさっちも行かなくなり、「分かりました!検討してみます!」って全くわけわからないままわかったふりをした。上司に一番叱られる行為である。

しばらくiMacの前で意味深な顔をしながら佇んだ後、颯爽とApplestoreを飛び出した一人のちんぷんかんぷん。知識の露頭に迷った。僕は今何が知りたいんだろう。何がわからなくて、こんなにモヤモヤしているんだろう。変わらず降りしきる雨の中、うろつくこと十数分。ぶち当たったのが楽器屋さんだった。

 

本日はその楽器屋さんで教わった、”DTMを作るためにはパソコンのどの部分が重要なのか”をまとめたいと思います。
 

パソコンを見る時に重要な点は主に3つ。CPUメモリストレージである。それぞれクソ真面目に理解に挑むよりも、簡単に例えてしまったほうが理解が進んだので、そうしたい。

厨房をイメージしてほしい。その厨房で料理人が、出されたキャベツをひたすらみじん切りにする。意味はないが、イメージしてほしい。

そうした時にだ。

CPU

料理人本人がCPUである。料理人の腕、料理人の数によってみじん切りの速度はまるで変わってくる。見習いより一人前、一人前より鉄人。また、一人より二人、二人より四人。作業効率は段違いに向上する。同じように、パソコンの能力そのものを決定づけるのはCPUだ。今僕が使っているパソコンは料理の専門学校を出た調理師を二人突っ込んだのと同じ位の能力値(インテル Pentium P6200 プロセッサー)で、スマートなAppleお兄さんに進められたパソコンは有名レストランのシェフ四人突っ込んだのと同じ位の能力値(3.1GHzクアッドコアIntel Core i5プロセッサ)だそうだ。圧倒的な実力差である。

メモリ

メモリはまな板ないしは作業場の広さだ。どんなに腕利きの料理人がいたって、まな板がハガキサイズであれば全く作業がはかどらない。然るべき広さのまな板・作業場があってこそ、作業が捗る。普段使いでも、ネット見ながら音楽聞いて文章書く位の同時作業はするだろう。その程度だとまだ小さなまな板(4GB)でもなんとかなるのだが、ギターを歪ませてベースに圧をかけてドラムは3種類入れてパッド叩いてオケ入れてシンセ入れてなんていうDTMあるある作業をすると、圧倒的なまな板(16GB)がないとみじん切りができなくなってしまうらしい。

ストレージ

最後のストレージ。これはみじん切りをしたキャベツを溜め込む水切りボウルである。最強の料理人が8人集まった大厨房で、みじん切りを超スピードにて行なったとする。すごい勢いで刻まれるキャベツ。集める先のボウルがヤマザキ春のパン祭りでもらえるボウル(320GB)くらいの大きさだったらどうだろう。瞬時に容量オーバーである。だが、例えば琵琶湖に匹敵する巨大なボウルが作業台のすぐとなりに広がっていたとしたら(2TB)。いくらでもみじん切りができてしまう。際限なくキャベツを溜められる。しかも最近は水切りスピナーの回転速度も選べるようになってきて、琵琶湖位容量はあるけど水切りの速度は速くない(HDD)ものと、サロマ湖位しか容量はないけどものすごく水を切る(SSD)ものがあったりする。スマートなお兄さんが熱弁を奮ったのが、霞ヶ浦くらいの大きさでそこそこ水を切る(Fusion Drive)ボウルだったようで、速さと容量とをうまく両立したものだという。

これらを加味すると、やりたい作業に応じてパソコンが選びやすくなる。

用途:本格的にDTMをやりたい!本格的に映像とか作りたい!→スペック:Quad CoreのCPU、16GBのメモリ、FusionDriveのストレージを用意する

意訳:ものすごい量のキャベツのみじん切りをものすごい速さで作らせたい!→四人の鉄人料理人をとんでもなく広い作業場で霞ヶ浦レベルの容量とめっちゃ水を切るスピナーを用意する

なるほど!って感じである。

当たり前だが、いいスペックを求めれば求めるほど価格は上がる。場合によっては、ちっちゃめのまな板(8GB)を用意しておいて、後から拡張するなんてこともできるらしいが、そうも行かない機種もありで、価格と性能との二重らせん構造は混迷の様相を呈している。

 

そういうわけで、本日買おうと思ったiMacはお預けだ。本当に必要なスペックはどれほどのものなのか、様々な知見を加味して見極めねばならない。その代わりに、いずれ必要となるであろうオーディオインターフェイスを買った。

 

 

パソコンと楽器とを直接つなぐ、音楽界の坂本龍馬のような機器である。楽器屋さんで色々教えてもらったし…と思って買った来たが、インターフェイスを通すとギターの音が右からしか流れなかったり、キーボードの鍵盤を叩いた一秒後に音がなるなど、こっちはこっちで課題山積である。設定の問題なのか、何なのか。どうせ課題が山になるなら、iMacも買ってきて一緒に片付けてしまったほうがいい気もする。しかしスペックをどうするか。

部屋は片付いたが頭の中は散らかるばかりである。