徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

合コンに行ってきました

楽しかったです。

見ず知らずの人と会話を交わすという行為。レジのおばちゃんとの会話のような無機質かつ業務上の付き合いではなく、プライベートとプライベート・私と私をぶつけ合うハジメマシテカンバセッションは、全細胞を耳と口に集中させる稀有な体験を生んだ。そこにアルコールが入った結果、ある一定のところまでは滑らかになり、途中からはむしろ虚ろに、最終的には華麗に酩酊し、合コンじゃなくてもできる飲酒大会となっていった。

花を見ながら酒を飲み、月を見ながら酒を飲み、人が死んでも酒を飲む僕らはもちろん人と出会うためにも酒を飲む。酒と泪と男と女とは河島英五もよく言ったものである。人生あらかたそれで解決だ。

まぁいい。

今回、あーでもないこーでもないとぶうぶう言いながら参加した合コンであったが、大変に刺激を受けた。それは他人の人生を少しだけずつ垣間見るような体験であるためでもあり、自らの会話の力や引き出しを試す体験でもあったからである。もしかすると合コンを重ねるほどに人間が豊かになっていくのではないだろうか。いろんな人生を知り、言葉を知る。それらを血肉としながら、新たな戦さ場に向かう様は、さながら経験値を得ながら次の敵を倒しに向かう古風なRPGのようである。

人に会い、人と喋ることによって研ぎ澄まされていく刀を、いつか振るう日は来るのだろうか。