徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

編曲の難しさを感じすぎて痛い

iMac到着後2日で痛感した。

これまでひどく暗くジメジメとした倉庫のような作業環境でせっせと作曲していた。シンセもなければエフェクターもない状況下にて、精一杯の工夫を凝らしていた。

さて、iMacが到着してからというもの晴れて陽の光が当たる場所に出てきて、世界が広がったわけであるが、編曲がいよいよ難しい。

曲のアウトラインだけ作ってそのあとはぶん投げていた昨今の怠惰な作曲。精緻な作業なんてどうせできないんだから、しない。前がかりな諦めを抱いて作っていた。でもこの度、かなりハイレベルな編曲すらもどうにかなってしまうスーパーマシンがやってきてしまった。銀色の黒船である。するとどうせなら精緻な作業をしたい欲が首をもたげる。

いい機材がきたらいい曲は絶対に作れるという確信めいた何かは、驚くほどもろく崩れ去った。編曲のノウハウが僕にはほとんどなかった。ここでシンセを重ねたい。ここでパッドを入れたい。重ねるのは容易いが、重ねた先の音像が想像できないまま重ねるとしっちゃかめっちゃかな曲になる。おでんにマヨネーズをかけたような、ポトフにめんつゆをかけたような、とっちらかった曲になる。

音楽の聴き方を変えなければならないかもしれない。どんな言葉を使ってどんなメロディーでっていうのは、20数年間の人生である程度見識を深めた感はある。次のステージではどんな楽器をどう重ねて曲にしているかを聞き分けなければならない。A5ランクの牛肉も焦がせばただの炭である。僕が作ったようなヘッポコソングは、最高の調味料と最高の調理をしてやっと土俵に上がれるかどうかである。研鑽が求められる。気合い入れて曲聴こう。

こんな熱い思いを持って、仕事します。