徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

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ブロークンマイフォン

朝、気分良く走っていた僕は、気分のいい曲を耳元で鳴らそうと気分良くポッケからiPhoneを取り出したところ、手が滑り、滑ったiPhone大陸間弾道ミサイルの如く宙に浮き、捕まえようとした手のひらを間一髪かわして地面に着弾したと思ったら気分良さそうに一回バウンドした後に動かなくなったものだから、気分を確かめようと画面を覗き見た時にはもう蜘蛛の巣のような日々が全面に入っていた。

端的に言おう。画面が割れた。

最近の若者のスマホの画面ってみんな割れてるよねー。っておばちゃんに言われたことがあった。「最近の若者」という枕詞がソフトな悪口であることを知っていた僕は絶対に画面だけは割ってもすぐに取り替えようと心に誓っていた。なので、なりふり構わず修理に走った。幸い仕事は遅出であった。

かろうじて操作ができた壊れた我が相棒は、保証期間であったこともあり、格安でまっさらな新品に買い換えることができた。めでたい。しかし新しい相棒は、その時点ではただの板である。パソコンに取って置いているバックアップを流し込んでこそ、相棒となる。そう、僕はただの板を一日中持って過ごしていたのだ。誰の電話かもわからずに出た。メールは来なかった。何しろ世の中の連絡の術はほぼラインだからだ。

ライン。

一目散に家に帰ってきて、バックアップを流し込み、通信連絡環境を整えた僕が目にしたのはラインで送られてきた飲み会の突発的な誘いであった。誘われるに値する自分であることを嬉しく思うとともに、遥か遡り、走行中に手が滑った自分を嘆いた。あの時気分良く曲を変えようとしなければ、より良い気分で酒を飲めていただろう。

ピカピカのiPhoneにて、悔しみを綴っている。