徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

心ここに在らず

全く持って心ここに在らず。来る者は拒まず、去る者は追わず、心ここに在らず。井の中の蛙、大海を知らず、心ここに在らず。こちら、韻踏むのがやっとの心情です。

人間25年も行きていると全くもってダメな日だってある。なんかうまくいかない日とか、悲しいことが立て続く日とか。もちろん一発どでかい大悲劇をかました日だってある。忘れられないものである。

なんかうまくいかないなーって日。ちっちゃなミスが立て続くわけだけれど、大抵、一つのきっかけとなるミスがあらゆるそれを引きずりこむように誘発している。ベタベタの雪の上を雪玉が転がっていくイメージをしてくれるといい。転がり落ちていくほどにあらゆる雪を巻き込んで巨大化していく雪玉。発端は小さな玉でも、気づけば巨大スノーボールと化している。

このとき、とにかく僕らは転がる雪玉を止めなければならない。どうすれば止まるのか。斜面から退避させてあげればいいのだ。私的悲劇の連鎖を呼ぶ斜面。こいつは僕らの心の持ちようで急にもなれば緩くもなる。急転直下の大直滑降を雪玉に強いるような大荒れの心中なのか、緩やかな転がりで収まるような穏やかな心中なのか。大きく異なって来る。

雪玉のタネができた時、とにかく心を鎮めて、斜面を緩やかにしなければならない。巻き込みを減らし、被害を最小限に抑える。

こんなことを書いて、懸命に鎮めようとしている最中である。まだまだ、夜は長い。頼むから斜面よ、穏やかであれ。