徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

絶対にインフルエンザ菌が繁殖しないであろう湿度と温度の中、駅へと歩く。梅雨寒という言葉を知った時、梅雨は冷えるものだと思っていたがそれは違った。梅雨だとしても着実に夏へと歩みを進めている。高温多湿。日本の、日本による、カビの為の気候だ。

暑さへの対処法は様々である。犬なんかずっと舌出してる。奴らは毛があるから汗かけない。体毛が退化した人間たちは懸命に汗を出して気化熱で皮膚を冷やそうとする。

しかしそれを衣服が邪魔する。

さっきまですし詰め電車に揺られていた。やっと空いたので着席したが、全身の不快感がすごい。シャツもスーツも体に張り付いている。なぜかこんな日に限って薄いパープルのシャツを着てしまったもんだから薄いパープルがところどころウルトラバイオレットに変わっている。染みだ。

梅雨が終われば…梅雨が終われば…と題目のように唱えれど、梅雨の後は猛暑日ラッシュが訪れることは目に見えている。多分秋めくまではペタペタのスーツとシャツで駆けずり回る。

この月末、月初、月中にかけて、ワンダフルな忙しさに塗れ、いろんな汗をかきながらやっていく。向かいに座った外国人のにいちゃんがマジで涼しげでジェラシーしか感じないので筆を置こうと思う。