徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

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電車で寝るようになった

ちっちゃな頃から悪ガキで15で不良と呼ばれることはなかったが、ちっちゃな頃から公共交通機関で寝るのが下手くそだった。もっとも、北海道民は自家用車さえあればイスカンダルの彼方まで飛んでいけてしまう人種なので、公共交通機関に大して乗ることもなかったのだが。

東京に来てみて、線路にがんじがらめの土地柄を知り、電車があればどこにでも行けると学んだ。しかし電車で寝ることは殆どなかった。大酩酊の末とかは例外として、きちんと乗って、特に眠くはないけど座ったらスーッと入眠したとかってシチュエーションはなかった。

ここ最近、通勤特に帰宅時に寝ることが増えている。どうしようもない眠気が襲ってくるようになった。足から腰から目から、宵闇のごとく染み出す眠気に抗うすべもなく立ち向かう姿勢だけ見せてスマホ片手にヘッドバンキングを繰り返したのち、スマホが滑り落ちそうになって反射的に起きる。そしてまた寝る。良くいるサラリーマンをしている。ちっちゃな頃、飛行機に乗っても決して寝なかった男の成れの果てとは思えない。北海道から本州のフライト、約二時間もの時間を「安全のしおり」の熟読に費やして終えた人間が聞いて呆れる。

活字よりもスマホよりも睡眠を欲しているならくれてやろうと思う。酒に覚醒を強いられる日々の暇に、のんびりでもしてやろう。