徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

なるほどAmazonこれは危険だ

最近いよいよ使い出したAmazon。最初は大先輩の送迎会に使う赤いちゃんちゃんこを至急取り寄せるために使用した。今年の一月のことである。その時うっかり契約してしまったAmazon Prime。これまではPrime Musicで音楽を聴いたり、プライムビデオで映画を見たりくらいにしか使ってはこなかったが、先日イヤホンをぽろっと買い物してからというもの、度々Amazonを使わせてもらっていて、これがやはり便利である。

特に日用品である。勝手になくなっていってしまうもの。例えばヘアーワックスとか、そういった商品に関して、Amazonは抜群に強い。いつも買っていて逡巡する余地のないものを買い物に行く時ほど面倒くさいことはない。そこをAmazonは劇的に解決している。「買い物に行って買いたいもの以外の買い物」の選択肢としては本当に優秀だ。

あまりに簡単に買い物できてしまうものだから、お金を払う障壁を簡単に飛び越えてしまう。財布を傍に忍ばせて買い物をする時、頭の中には常に財布の中の残高があって、今日はこれはいらないなと無意識に取捨選択しているものだが、財布の概念すらない(クレジットカードだから)状況になると逡巡する余地がなくなってしまう。Amazonで買い物をする行為を「ポチる」と言うのは若者言葉であろうか。まじでぽちぽちしまくっている。しまくってしまえる。そこに恐怖もなければ、不安もない。

これはやばいなと思う。今更何いってんだこいつと思われるかもしれないが、生まれて初めてネットショップの脅威を身にしみて感じている。こと日用品に関しては、コンビニスーパードラッグストアのような店舗網をきめ細かく張りめぐらせる以外に太刀打ちの術がないかもしれない。Amazonに乗っかってしまった人がAmazonから降りるのは至難の技だろうから、乗りこなせなかった層をいかに取り込むか勝負を僕たちその他商人が食い合うのだろう。

2014年、夏。僕はエボラ出血熱に本気で恐怖した。これでいよいよ人類が危ういかなと思ったが、大流行はアフリカの一部のみで沈静化した。幸というべきか分からないが。実はAmazonもそんな感じで、いうほど世の中を食い荒らさないかもしれない。なんて書いてるうちにこの間ホールフーズを買収したって全世界をざわつかせたのを思い出した。どうなって行く気なんだろうか。世界をどうして行く気なんだろうか。抗えるのか。

やっぱ凄いぞAmazon。脅威だ。恐怖だ。便利だ。