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「いつまでが僕らのBUMP OF CHICKENか」問題

BUMP OF CHICKEN

www.bumpofchicken.com

彼らに関してはいくつか記事を書いている。僕ら平成一桁生まれが音楽に興味を持った頃、絶大な人気を誇ったロックバンド。

思春期という時期特有の、自意識と葛藤がガッチャガチャになった感情に寄り添い解きほぐすかのような歌詞。初めて知るバンドサウンド。少年少女たちは夢中になった。

ちょうど10年くらい前にBUMP OF CHICKENに感情を丸め込まれた僕らは大人になり、同じ様にBUMP OF CHICKENも大人になった。

 

BUMP OF CHICKENが好きだった同世代の人間同士で話すときまって、「いつまでが僕らのバンプか」の議論が始まる。

それほどまでに、BUMP OF CHICKENの変化は著しい。

ほぼ全楽曲を書き下ろしているギターボーカル、藤原基央。BUMP OF CHICKENのエンジン。彼がBUMP OF CHICKENであり、BUMP OF CHICKENは彼である。彼の心情一つで楽曲は変化していく。

初期には世間へ牙を剥き、なにくそ精神を振りかざしていた藤原基央も、世の中に認められ、だんだんと角が取れて丸くなっていく。楽曲にも歌い方にもそれが如実に現れている。それこそ3枚目のアルバムあたりでは、メジャーデビューに際する環境の変化になんとか対応しようともがく藤原基央の姿が浮かび上がる。もがく藤原基央の姿に僕らの思春期は共鳴したのだった。

 

jupiter

jupiter

 

 

時を経て、紅白にも出場、ドラマにCMにタイアップしまくって、メディアにも出まくるBUMP OF CHICKENとなった。もがききって対岸に着いたのであろう彼らは、苦しみやしんどさから少し離れたところからそれらを歌っている。藤原基央の歌い方も優しくなった。一度優しくなりすぎて猫なで声となり、ちょっと気持ち悪くなったけど、最近はうまいバランスになってきた。そんな印象を受ける。

 

平成一桁生まれの僕らはBUMP OF CHICKENリアルタイム世代かといえば、実はそうじゃない。BUMP OF CHICKENが1番ノリノリだったころに音楽に目覚め、そこから過去に遡っていった世代だ。つまり、とげとげしかった藤原基央に焦がれた世代である。棘が取れて丸くなった藤原基央をいつまでどう受け入れているかで、「僕らのバンプ」の時期が変わってくる。

ごく個人的なBUMP OF CHICKEN観であるが、4枚目のアルバム「ユグドラシル」こそがBUMP OF CHICKENの到達点だと考えている。食べごろ極まりないBUMP OF CHICKEN。

そして5枚目の「orbital period 」で熟れ過ぎたメロンの如き熟し方に達し、6枚目の「COSMONAUT」で一度腐って落ちる。落下した果実は7枚目の「RAY」にて大地に再び芽吹き、8枚目「butterflies」で新たな木になろうとする。

ざっくりだが、こんなバンプ観である。

すると、どこまでが「僕らのBUMP OF CHICKEN」かというと、5枚目「orbital period」までなのである。

 

orbital period

orbital period

 

 

多分十人十色のBUMP OF CHICKEN観があり、十人十色の「僕らのBUMP OF CHICKEN」が存在する。平成二桁でBUMP OF CHICKENに惚れ込んだ世代もいるはずで、彼らにとっての「僕らのBUMP OF CHICKEN」は6枚目以降のBUMP OF CHICKENなのかもしれない。

 

こんなことを考えながらiTunesを聴いていたのだが、一つの見解を得られた。

iTunesではiTunesがCDにジャンルをつけてくれる。ヒップホップだとか、J-POPだとか、そんなんである。

BUMP OF CHICKENを久々にがつがつ聴いていた。ユグドラシル収録の「乗車券」という楽曲であった。ふと、ジャンルを見ると、「インディーズ」と書いてあった。なるほどインディーズ。違いない。確かにこのころのバンプはインディーズの延長線上にある。

またしばらく聴いて、COSMONAUTの「ウェザーリポート」がかかっている時にジャンルを見てみた。「ロック(日本)」となっていた。

おや。ジャンルが変わっている。

ざーっと確かめてみた。

確認できたのが、iTunesにおいてBUMP OF CHICKENのアルバムは、5枚目「orbital period」までがインディーズであり、6枚目「COSMONAUT」と7枚目の「RAY」がロック(日本)、8枚目の「butterfries」がrockであること。

そう、iTunesにおいても別のジャンルと認識されているのである。しかも8枚目に至っては日本のロックですらなくなっている。どういうメカニズムかは知らないが、なんとなく自らのBUMP OF CHICKEN観が認められた様な気がした。そんなお話でした。

 

同世代でBUMP OF CHICKEN好きな人には伝わる話ではないだろうか。

 

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