徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

歯 meats 歯

歯噛みして悔しがる。

歯をくいしばる。

歯と歯を合わせるというのは、悔しかったり踏ん張ったりするときの行為であるのが世の相場。感情であったり、物理的な衝撃に対する反応だ。

かねてより顎関節症になったり片顎だけ発達してたり歯がすり減ってたりと、歯ぎしりの状況証拠が猛烈に揃っていたのだが、帰省の折に歯医者で歯垢除去した際、日常生活での食いしばりに注意しろと言われた。

寝てる時間より起きている時間の方が多いのだから、日頃の生活の中で無意識に食いしばるのをなくしていこうということらしい。

日頃って、日中はそんなに歯を噛み締めたりしてないっすよ〜

と話してみたものの、気にしてみたらめっちゃめちゃ噛み締めてた。不意に歯と歯が合わさってる。何で今俺こんなに力んでんの?ってタイミングですっごい力入ってる。

これ、気にし出したら猛烈に気になる。

極力歯を合わせないようにと思うから、変に顎あげてみたり、舌を歯と歯の間に挟んでみたりと、四苦八苦。未だ都合のいい歯の収まりどころを見つけられてはいない。

ついには、イーッて笑顔を作るのも気になる。あ!噛み合わさった!ってすごいナイーブ。笑顔と雑談で仕事してたみたいなところがあったのに、そいつを封じられている。矛が強奪されたみたいなものだ。辛い。


このまま歯が磨り減り切って、神経とかに到達しまったら最後、僕は途轍もない激痛の渦に巻き込まれ、昼は仕事に手がつかず、夜は眠れぬ日々がやってくるという。こちとら必至である。

あ!ほら、こうして文章を書いている間にも。痛みを想像している間にも。