徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

冬季オリンピック道産子あるある

やっぱりスキー上手いの?

やっぱりスノボ滑れるの?

やっぱりスケートできるの?

北海道出身という割とよくある出自を東京で振りかざしていると、冬季オリンピックのたびに尋ねられる。

上手かったら、滑れたのなら、僕は胸を張って語ろう。しかし、僕は上手くもなければ滑れない。雪山を前に、ゲームボーイをやるような少年だった。道産子に対する期待を爛々と輝かせた目を前にした時、どうしても正直に話せず、「ひ、人並みには滑れますけどねー。人並みには。」って誤魔化す。すみません、人並みにも滑れません。

考えてもみて欲しい。学生時代に苦手な教科があったろう。美術か、技術か。体育だったとしても、器械体操がダメだったり、バスケは得意でもバレーがダメだったり。色々あったろう。

道産子にも苦手はある。そしてたまたま僕はウインタースポーツがダメだった。

スキーをやる機会には恵まれていた。小学校の授業には当たり前のようにスキーが組み込まれていた。高校もそうだった。スケートも小学校でやっていた。

本州の人からしたら、回数をこなせることが羨ましく、回数をこなしたのならある程度上手くなるだろうとの観測の元、僕ら道産子に過分な期待をいただいているようであるが、何度やったところでセンスがないことに関してはどうしようもない。というか、ファーストインプレッションで出来ないって感じたことに関して、無性の楽しさを感じなければ練習もしないだろう。結果、出来ないのだ。

おらが故郷北見はカーリングの聖地で、今、傍のテレビでは男子カーリングが熱いことになっているが、物の見事にカーリングもやったことない。

もう全面的に皆の期待に応えられない。

 

穴があったら入りたい気持ちで日々を生きている。

ウインタースポーツアレルギーな道産子がいたっていいじゃないか。