徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

キャバクラへ行った

行ってきました。

取引先と飲みすがら、男同士の汗と涙に塗れたむさ苦しいお話に嫌気がさしたおじちゃんたちが女の子と話したくなっちゃって、僕も素直にそれも従った。半年くらい前、引っ越し祝いで同期とおっパブに行って以来、人生3回目の水商売訪問である。ちなみに1度目は4歳の時に親父とその友人と3人で行った北見のキャバクラ、アーバンギャルである。全然アーバンじゃないところでアーバンギャルが存在し得るのか、甚だ疑問だ。

さて、キャバクラだが、あれは一定レベル以上のコミュニケーション力を持っている人間こそが行くべきであり、人疲れする人間は行っちゃいけない。冬のオホーツクに放り出したらすぐ凍りつくであろう薄着のお姉ちゃんとお酒を飲みながら楽しく話す。お姉ちゃんも仕事だからお客さんが気持ちよく話せるところを探す。それが嫌な人は行っちゃいけない。

僕はといえばこの四半世紀に毛が生えた人生で、申し訳程度のコミュ力とそれを補って有り余るサービス精神を培ってきた。

お姉ちゃんを笑わせたい。

お姉ちゃんと楽しく話をしたい。

どうせ話すなら楽しく…楽しく…。

この思いが僕を突き動かした。どこまでマジか知らないお姉ちゃんの素性、半生を聞き、共感した。

面白いんだかわからないような自分語りを話すのがキャバクラの真骨頂らしい。俺、凄いだろう。きゃー、すごい。俺、面白いだろう。きゃー、面白い。体型の決まりきったやりとりから一歩先んじ、お姉ちゃんの身を憂い、悩みを引き出し、お姉ちゃん本位でのお話をしたキャバクラ24時。これ全然お金払ってる意味ないんじゃ?って途中で気づくもすでに時遅く、一度もお姉ちゃんを替えることもなく僕のキャバクラは終了した。お姉ちゃんとは普通に仲良くなって連絡先を交換した。また来てって言われるけど、いやいやお金払って人生相談しにはいかねーよな。いかねーな。と思う半分、薄着のねーちゃんのビジュアル的破壊力も相当なもので、揺らいだり揺らがなかったり。

結論、もっと横柄な人間が行くべきところでした。