徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

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三島由紀夫はやっぱりどうかしている。

図書館が徒歩2分の場所にあるので最近になってよく行っている。あらゆる生活をダメにして篭りっきりになっても簡単には読みきれないほどの書物が並ぶ。図書館にしろ本屋にしろ、読みきれない量の活字にぶん殴られる感覚が好きで、本を手にとってはあっちでパラパラこっちでパラパラ、結局勝手知ったる作家の本を借りて帰る。

三島由紀夫は前に潮騒を読んでいて、なんと綺麗な文章を書くかなぁと感動した。で、試しに仮面の告白に手を伸ばした。三島由紀夫のデビュー作のようである。

やはり、どうしたってこの人はどうかしている。日本語が上手い。男色家の見えている世界があまりに精緻に描かれすぎて、なるほど男の体は画して魅力的なのかと納得させられてしまう。情景描写の明瞭さに比べて、心情の複雑さも飛び抜けている。一つの気持ちを表すのにどれだけの言葉を尽くしているのか知れない。恥ずかしがり屋なのだろうか、そこまで複雑怪奇な表現をしなくてもいいのにって思うほどに入り組んでいる。でも、読みにくいわけではなく、ふんふん読み進めていける。わからないけど読みやすい。

倒錯とか、劣情とか、そんな類の言葉がにょきにょき茂っている言葉の森。ワールドカップの観戦に疲れたので、またちょっと潜ってくる。

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