徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

夜とコンビニ

楽しく飲んでそれなりに酔っ払って、夜中の家路で出くわすコンビニの魅力に誰が勝てるというのか。いや、勝てない。機能面、ビジュアル面の両方から殺しにかかってくるコンビニの悪意たるや、東野圭吾あたりが小説にしそうである。

だいたい、散々水分を摂取しているというのにアルコールの分解のために水分不足になるというお酒の構造がどうかしている。アルコールも水分である。適当に酒の中で収支をまとめてくれればいいものの、酒ばかり飲んでいたら脱水的なサムシングになって底なしの具合悪さに引きずり込まれる。知らぬ間に泥酔パターンでは喉の渇きを感じる前に死するのだがしかし、きちっと酔っ払った時には喉の渇きを感じる。喉乾いた。喉が渇いた。ぶつくさと頭の中でリフレインさせながら出くわすコンビニ。塩味も甘味も兼ね備えた、あらゆる水分が連ねられている。見ずとも経験則で知っているラインナップ。決して安上がりではないし上質でもないが、酔っ払いのゴミクズみたいな欲求を満たすには十分すぎる。というのを、僕は知りすぎている。

そんな悪魔の建屋コンビニは、光る。煌々と照る。闇夜に目あり、コンビニあり。酔っ払いは夜光虫と化す。意識下の力学で吸い込まれては、本当に飲みたかったのか、食べたかったのかわからないジュースとかアイスとかカップ麺とかを買って出てくる。

 

昨夜、ここまで書いて寝こけていた。

夜中にシャワーも浴びず電気もつけっぱなしでテレビが淡々とW杯を映す部屋の世紀末さと言ったらなかった。

さて、今夜もやっていきましょう。