徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

いよいよ我が家にピアノがやってくる

思い切って買ってやったんで、ここに記す。

大前提として、僕は大した給料で働いていない一般も一般の労働者である。東京23区で1Kのマンションに住み、家賃補助がなくなった途端貯金ができなくなるような、一介のサラリーマンだ。吹いたら消える芥も同じ。

僕らくらいの所得の人間が消費をするったって、マジで大したもの買えない。人付き合いが好きで月に二桁回数飲みにいったりするだけで消し飛んで行く給料だ。他に何を買おうというのか。とはいえ、何も残らないのかといえばそうではなくて、賞与たる日本の給与習慣であったり、雀の涙三滴分くらいの残業代だったりに助けられ、たまに何か買ってもいいかなくらいの余裕が出る場合がある。年2回くらい。

そういう勢いに任せた買い物で大きかったのがiMacである。iMacにまつわる音楽関係の出費で多分25万ちょっとぶち込んでいて、ギター等々を入れるとやや30万円。サラリーマンの気合・気概をご覧いただけるのではなかろうか。あと引っ越しもした。引越しにまつわって、テレビ買ったり洗濯機買い直したり、これもなかなか気合の入った出費であった。

周囲を見渡すと旅行にぶち込んでいる人が結構多い。皆がマイルでうはうはしているところ、僕はシコシコギターを弾いたりパソコンパタパタしているのである。なんか悔しくなってきた。趣味趣向とは。価値基準とは。

 

さておき。

先日フジ子・ヘミングの映画を見てからというもの、ふつふつとピアノを弾きたい気持ちが湧いてきていた。今でこそギターが便利だからよく弾いているが、そもそものところの音楽の原体験はピアノであった。僕が4歳の頃に両親が一軒家を建て、その際伯母の家にあったピアノを拝借したのであった。トンプソンのピアノ教本からラ・カンパネラまでのしっかりしたピアノ人生や、エルトンジョン、ビリージョエルを楽しんだ音楽体験を共にしたのは、そのピアノだ。

今、家には知人というか友人というか、大変良くしてもらっている人から頂いたシンセサイザーが転がっているのだけれど、鍵盤とはいえシンセはどちらかといえばパソコンに入力する機器的な立ち位置であるからして、これじゃ弾いた気に全くならない。録音に際しては大変有用なのだが、楽器としては物足りない。

 

で、ちょうど年二回のブーストシーズンがやってきていたこともあり、最近ギターとシンセだけでの創作活動がちょっと停滞していたこともありで、今日電子ピアノ買ってきた。

これ。

 

カシオ 電子ピアノ プリヴィア スタイリッシュタイプ PX770WE ホワイトウッド調

カシオ 電子ピアノ プリヴィア スタイリッシュタイプ PX770WE ホワイトウッド調

 

 

新宿に繰り出した。人に会うついでに寄ったビックロ。山のようなエアリズムを抱えている人と、山のようなルンバを抱えている人が交錯するカオスの一丁目一番地。猛暑とはいえ休日の新宿はえらい騒ぎだ。国籍も目的もごちゃ混ぜである。

正直、見るだけにする気でいた。とりあえず見てみて、帰ってアマゾンの方が絶対に安い。ただ、ピアノっていう商品性質上、弾いて見ないことには全くもって判断がつかない。試食だけ、いや試奏だけさせてもらおうと。

昔バンドマンだったらしきおじちゃんが接客をしてくれた。そもそも、電子ピアノって何がいいのか。どれがいいのか。

この辺りは届いてから何かしらの感想を書こうと思う。つまり何が起こったかというと、おじちゃんの親切さと詳しさと熱さとビックカメラのポイント率に見事負けて即決していた。予算からも見事ハミ出したのだが、ヘッドフォンを付けてくれるっていうからおじちゃんに免じて買った。人に弱い。人情にとにかく弱い。

 

寸法も測らずに買ってしまったものだから家に届いたら案外でかくて困るみたいな結末も十分考えられる。向こう見ずの買い物を殆どした事がないから、これはこれで身を委ねていこうと思う。

実家も含め、これが初めて自らの出費で購入した鍵盤楽器となる。貰い物でもなんでもない、僕のピアノだ。もうすぐ届くピアノからどんな曲が生まれるのか。また、どんな曲が弾けるようになるのか。クラシックのレパートリーを蓄えたいし、みんな知ってるポップスも、自分の曲も。楽しみである。

 

実際に弾いたらいろいろな事また思うはずなので、それは後日に筆を譲る。

以上です。

 

今週のお題「わたしのモチベーションを上げるもの」