徒然雑草

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【悲しみを書き留める】カラオケにて踊り狂い足を捻挫する

バカと言われればバカだし阿呆と言われれば阿呆である。本件について被害者兼加害者である僕本人に対する罵詈と雑言の類は甘んじて受け入れるし、なんなら貶して欲しいくらいである。じゃなきゃやりきれない。辛すぎる。

要旨を掻い摘めばひどく簡単なお話で、深夜のカラオケで踊り狂い跳ねたところ着地がおざなりになり、足をグネッて全く使い物にならない状態だと、たったそれだけの話だ。しかし、それだけの話がどうしても辛くて、それだけの話で僕が働けるかどうか怪しくなってくる。

 

捻挫には縁深い。高校三年生、ハードルを跳び越えた際の全治二ヶ月大捻挫が記憶に新しいところだが、よく考えてみたら体育でとか休み時間のバスケでとか、ちょこちょこ捻挫している。捻挫と懇ろである。

捻挫、すなわち靭帯の損傷。骨と骨をつないでいる靭帯に傷がついて関節がグラグラしたり、勢いよくリンパ液が出てきてぶくぶくに腫れたり、内出血したりする。酷いのになると、骨まで召されている場合もある。靭帯切れちゃったりしたらグラグラじゃ済まない。

済まないが、済んでしまったものは仕方ない。甘んじて痛みと向き合うより他ない。

 

全ての原因となったカラオケ。踊り狂うってなんなのそれって思うかもしれないが、僕はカラオケで恥も外聞も捨てて踊り狂うのがとっても好きだ。特に酔っ払っているとそういう楽しみ方が主になるし、酔っていなくてもガンガン踊る。跳ねる。

このルーツは何を隠そう教育番組「えいごであそぼ」であるし、「みんなのうた」だったり「ポンキッキーズ」。幼児の脳みそを揺らしにかかる中毒性の高い音楽でトランスしていた当時のメンタリティを今も尚高純度で秘めている。じゃあライブに行くのか、フェスに行くのかと言われればそうではない。フェスは行ったことないから全然わからないんだけど、ライブに関しては本物のアーティストが目の前にいるため、どうも畏まった気持ちになってしまう。聞かねば。見届けねば。しかし、カラオケだったらどんない歌が上手くとも素人だし、なんなら歌唱力に関してはどいつもこいつも団栗の背比べである。恥と外聞捨てるにはもってこい。タンバリン叩きながら乱舞、跳ぶ、跳ねる。リズムに合わせて体を動かし、頭をふる楽しさったらない。

この度もいつも通り酒を飲み終電を余裕で見送りカラオケに入り、見事キマった。泥酔二歩手前くらいの程よい酔いの中、なんの曲だったかわからないが派手に跳んで、派手に着地を失敗した。右の足首が内側に入った状態での着地。瞬時に腫れを感じた。酔っ払った頭で海南戦でのゴリを思い出していた。

 

シラフだったらどうだったろう。すぐアイシングしていたはずだ。何しろ捻挫と懇ろにしていた身である。理想的な初期対応をよく知っている。

しかし場所はカラオケ。状況は酩酊。次の曲がかかったらどうするかといえば、踊るしかない。アルコールで痛みが誤魔化されているのをいいことにEver lastieng dance。Do dance.Do dance.

何時に捻ったか知らないが、結局始発まで踊り狂って、足を引きずりながら家に帰り、一瞬寝て仕事に行こうとした際には右足は我が物ではなくなっていた。まだ酒が残った頭と、遅刻ギリギリの時間。酒焼けと歌いすぎでぶっ潰れた喉は叫び続けた長州力さながらで、動かない足を引きずる。あの瞬間、23区内で自業自得を最も体現した男だったろう。

 

結果から言うと、大した捻挫ではなかった。初期対応がワーストに近いそれだったため、必要以上に腫れただけだった。だが、怪我は怪我だ。怪我をしてみると健康がとにかく恋しくなる。しかも声が出ない。「痛い」の声も、全然響かない。職業柄、足と声が封じられるというのは飛車と角が落ちたような状態である。だが封じられたわけではない。自ら失った。ただそれだけだ。

しばらくはこの業と向かい合って行く。けどすぐ忘れる。

だからこそ人間は美しい。

って美化していないとやってけないわ。辛いわ。

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