徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

全国の天気における北海道の体の張り方について

天気予報で、全国の気温をサーモグラフのように色で表すことがある。

我が故郷北海道は皆さんご存知の通り「試される大地」と、キャッチー極まりないキャッチコピーがついている程度には厳しい気候特性を持っている。主だったところでいうと、寒い。北海道もおらが町北見市については、平地なのにも関わらず度々最低気温がマイナス20度を下回り、そんな日にはダイヤモンドダストが空気中を舞う。

今日も北海道は寒かった。

冒頭取り上げたサーモグラフの日本地図が出た際、最高気温が零度を上回らない地域には白い色があてがわれていた。零度〜5度には水色、それより少し暖かいと青。全国が色鮮やかに塗られていた。

北海道は真っ白だった。一面の銀世界とはこのことか。

天気予報士のちょうど頭上に燦然と輝く真白な地域。関東以西の地域が黄色やらオレンジやらでポカポカ陽気を示しているのにも関わらず、何食わぬ顔で、いじってほしそうに佇む北海道。

頼む、頼むから構ってやってくれ。北海道の住民たちを犠牲にしてまでも、体を張って白塗りをしているんだ。頼むから…

願い虚しく、天気予報士の目線は日本の右下から全く上がらない。全国版のニュースとはいえ、日本は関東と関西が中心に回っている。当たり前のごとく、関東近辺の気候を取り上げることが多い。関東はポカポカ陽気ですね〜前日よりは暖かいですね〜〜。わかる、わかるけど、頭上にかまってちゃんがいるじゃないか。あれか、君は、存在を知った上であえて無視しているのか。こんなにもいじってほしそうに佇んでいる大地を。日々試されている様子をここぞとばかりに披露している「試される大地」を。北海道にとって、サーモグラフ全国地図は発表会みたいなものなのだ。僕、こんなに寒いよ!毎日、冷え込んでいるよ!今日だけじゃないよ!こんなにも健気に生きている北海道に、せめて天気予報の時くらいスポットを当てようという気持ちはないのか。鬼か、でもんか。

 

そういうわけで、本日北見の最低気温はマイナス20,4度だったようで。

ほんと、地元の皆さん、お身体にはお気をつけを。