徒然雑草

踏みつけられるほどに育つ

今から書き出す人っているんだろうか

ブログという形で文章を書き出して5年が経とうとしている。恐ろしい。人生の結構な時間を書くことに費やしつつある。

僕がブログに手を出した当時、ブログはまだアッパートレンドの残滓を食んでいたころだったように思う。2014年。かつてブログの女王と言われたのは真鍋かをりで、彼女が一斉を風靡したのがおそらく2003年とかそのころだった。芸能人の日常を知るためのツールとしてのブログだったのが、10年ほどを経て名もなき市民の主張を綴るツールとなった。そのころ、僕はブログを始めた。

文章を書く以外に気持ちを伝える術がなかったから書くことを選んだ。書くこととしてブログというツールがそこにあったからそれを使った。

でも、今、多分ブログはそこまでメジャーではない。大してお金稼ぎもできないことから、ブロガーなんて言葉にはちょっとした嘲りのニュアンスさえ含まれる。

言葉は便利だけど、言葉は面倒臭い。脳みそに直接届けられる刺激が溢れる世の中で、文字と言葉にフォーカスする必要もない。時間を潰すだけならTikTokをぽちぽち眺めてる方が余程良い。


今のブログは極度に発信者に寄ったツールなんだろうなと思う。情報はある程度飽和していて、新しい知識をネットの海に投下することにそれほど意味があるわけでない。じゃあ文章を書く意味はどこにあるかといえば、ごく個人的な発散でしかなく、それが世に受け入れられるほどの知識と教養、もしくは文章力に裏付けされていれば、誰かのもとに届くが、そうでなければ何にもならずにうたかたの発散を得るだけとなる。切ない。

でも、書き出したらこのうたかたの発散を得られることが、何にも代え難くなるのだ。不思議なものである。

超個人的な営みとして、ブログは優秀だ。現状、それ以上でも以下でもない。

今週のお題「ブログ初心者に贈る言葉」