エイプリルフールなんていう嘘を許容する文化があるものだから、本当か嘘かわからなくなってしまうのだけれど、ジャンヌの解散と元号決定は間違いのないことらしい。
ともあれ、ジャンヌ解散である。
活動休止がかれこれ10年ちょっと続いていたが、いよいよもっての解散だという。理由は諸々あるらしい。お察しいたします。
活動休止と解散。別居と離婚。休職と退職。質と売却。可逆か不可逆か。一旦お休みと完全にやめることには大きな違いがある。バンドや夫婦のような人間関係に起因することは、時が流れることによって再結成の可能性があるがしかし。
中学生の頃、月光花、ダイヤモンドヴァージンと振り向けばが学校内で少しだけ流行ったことがある。今思えば、活動休止間際、散り際のジャンヌダルクだった。GLAY、L'Arc〜en〜Cielが格好いい系のバンドとして認知されていた中、ジャンヌの立ち位置はどうだったかというと、「フロントマン三人は格好いいけど後ろ二人はおっさん。スタジオミュージシャンにいそう。」という、純粋な子供ならではの感性を存分に発揮した残酷極まりないものだった。改めて解散が決まった今、YouTubeでライブ動画を見ているが、やはり後ろ二人はスタジオミュージシャンにいそうな出で立ちだ。感性変わらず。
しかし、ジャンヌといえば、yasuだ。稀代のボーカリスト、yasu。ジャンヌの音楽性とか、曲のメッセージ性とか、ぶっちゃけどうでもいい。yasuの声こそジャンヌダルクであり、ジャンヌダルクをジャンヌダルク足らしめるものである。声は生理的かつ原始的な何かに訴えかけてくるものがある。イケボという語が定着して久しいが、yasuは紛れもなく中性的なイケボで、さらに中性的な顔面、hydeと並び立つ体躯を併せ持つ。カリスマ以外の何物でもない。
そしてyasuといえば「タチツテト」である。
滑舌なのか、癖なのかわからないのだが、彼の「タチツテト」は独特で、「ツァツィツツェツォ」になる。Aメロだろうとサビだろうと、いつだって、ツァツィツツェツォ。
霞ゆく空背にしてという楽曲がある。
にどツォ会えないツォしても。
少しだけ早い粉雪 指にツォけて。
ヴァンパイア
あなツァにヅァかれて 胸に爪を立て
こんなに辛いなら愛なんツェ 信じない
ABCだけどBlackCherry
BlackCherry 濡れツェ おツィて わツァしの中へ
ツァねを残し 甦れ
舌ったらずなんですかね、でもこれが癖になる。愛おしい。カラオケで歌うときもツァツァっちゃうし、他のアーティストの曲を歌うときもついついツァツァっちゃう。自分の曲を作っても、盛り上がってくるとツァツァっちゃう。多大な影響を与えられている。ツァツァると、歌唱にスピード感がでる気がして、歌っていても気持ちいい。
しかし、yasuも療養中でABCも活動しておらず、ジャンヌも解散となると、いよいよ寂しくなる。本家ツァツァが聴けなくなる。四散するメンバーはどうなるのだろうか。本当にスタジオミュージシャンになってしまうのだろうか。
ウィーアージャンヌ。
- 作者: フリードリヒ・W.ニーチェ,Friedrich Wilhelm Nietzsche,佐々木中
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